2007年02月06日

 Feb 07 Newsletter: 技術便り パンゲア副理事長 高崎

 1月は年が明けてから、歳のせいなのか本当にあっという間に過ぎた感じでした。NPO法人パンゲアの理事会・総会、企業へのプレゼンテーション、京都大学で開かれたIWIC2007という学会での論文会発表、未踏ソフトウェアのプロジェクトプラン発表などがありました。

 これに加えて三重大学での第1回目パンゲアアクティビティ実施や京都R&Dセンターでのアクティビティ実施などがあり、今年の目標の猪突猛進に相応しい1ヶ月(笑)

  IWIC2007(http://langrid.nict.go.jp/iwic2007/)は京都大学の石田亨教授らがホストした異文化コラボレーションに関する第1回目の国際学会です。言語やコンピュータサイエンスなどの研究者、文化を超えた共同作業をするシーンを実際に見て分析している文系研究者、そして我々のような異文化コラボレーションを実践しているNPOや私企業などが集まりました。異文化コラボレーションに関する学会ということもあり、24ヶ国から全部で103人の人が集まり、それぞれの発表内容も実践的なものから理論的なものまで多岐にわたり、パンゲアにとっても非常に役に立つ充実した学会でした。ここで森は「つながりの原子」と題した招待講演をして聴衆を沸かせ、私は論文発表セッションでコミュニケーター(絵文字ソフトウェア)の設計・開発に関する採択論文について発表しました。また京都大学の博士課程の学生のチョ・ヒリョンさん(12月号のリングに登場)がパンゲアで実施した絵文字アンケート結果を、“文化依存性と文化非依存性”という切り口で分析した採択論文の発表をして参加者の興味を引いていました。今回の内容は、学術系でとても権威あるスプリンガー社という出版社から書籍として出版されることになっています。

 2月も途切れなくウィーン出張、三重大学でのスタッフ講習会や3月に行う同期イベントのリハーサル、未踏ソフトウェア創造事業のカンファレンスなどがあります。最近、国内外様々な方々からパンゲアについて興味を持ってくださっているとの一報を前以上に受けています。次の展開のフェーズに来ている予兆を感じておりますので、皆さま引き続き宜しくお願いいたします!

高崎 俊之

投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター