2011年01月25日

 YMCの野良ブログオープンしました

ニュースレターを読んで下さっている方にはお知らせしましたが、YMC Vietのプロジェクトが野良ブログとしてオープンしました。パンゲアトップページの左上のYMCVietロゴをクリックすると入れます。是非、よんでみてくださいね。

投稿者 yumi | 8. 一般 | 固定リンク

2011年01月12日

 2011年1月 Newsletter: 理事長便り パンゲア理事長 森

あけましておめでとうございます。これを一面が雪で真白になった京都東山を見ながら書いています。2011年を迎え、今年から大きくその舵取りをしていくパンゲア号の上で気持ちを新たに邁進していきます。

この一年の初めにとてもうれしい報告があります。


ここ2年ぐらいの間にお会いしている方には必ず話していたとおもうのですが、YMCモデル(Youth Mediated Communication Model)という開発途上国支援としてコミュニティに届けたい様々な情報をICTを用い子ども達を媒体に届けるというモデルを思い立ち、2年前にAPANという国際会議でそれを発表しました。これをなんとか実証できないかとこの1年半、このモデルに興味を持ってくれる方々を見つけ、チームができました。そのチームが総務省事業「ICT重点3分野途上国向けモデル事業(ユビキタス・アライアンス・プロジェクト)」の一環としてベトナムのメコン河流域にてベトナムの農水省にあたる部門と協力しながら実施することになりました。NTTコミュニケーションズ(株)と(財)ハイパーネットワーク社会研究所が取りまとめてくださり、今回は農業分野で稲作支援に絞ることになりました。農業チームにはJICA専門家としてもアジア・アフリカで稲作指導されている東京農業大学の池田先生やアジア農業+ICTの分野を牽引されている東大の二宮先生やALFAE会長の亀岡先生、そしてコンテンツ部分でご協力してくださっているのは中央農研の竹崎さんというすごいチームです。これらエキスパートがメコンの子ども達で親が読み書きできない農民が多い地区で農業サポートできる情報を地元のセンターにインターネットを通し届けます。これらの間をつなぐのが、パンゲアが5年間使い続けてきた「言語グリッド」です。そして子ども達が家で親に伝えるアナログ部分をつないでいくのがパンゲアの役目となります。参加してくれる子ども達にとっては初めてのPC・インターネット体験です。ワークショップなど楽しみながら参加できるプログラムを作成していきます。これまで8年間実施してきた500回近いアクティビティで、異言語下においての運営方法、児童にとって楽しめるコンテンツの作り方、画面の作り方などが我々の筋肉になりました。

なぜ、農業?と不思議に思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、ここ数年、ア ジアの様々な国を訪れる機会に恵まれ、マレーシアのボルネオジャングル奥地で活動 を開始し、益々、子ども達の持つすばらしい力と可能性が多くの問題(貧困など)を 解決してくれる糸口になると確信しました。これらの児童達は数年すればすでに農村 部では大人として仕事をし始めるのです。

というわけでつい興奮していっぱい書いてしまいましたが、今後このプロジェクトの 進捗などもHPでお知らせしますね。
お楽しみに!

今月のパンゲアリングは、Viewpoints Research Institute代表のKim Roseさんです。
パンゲア立ち上げ当初からの良きサポーターのお一人です。

森 由美子

投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター | 固定リンク

 2011年1月 Newsletter: パンゲアリング キム・ローズさん

今月のパンゲアリングは、Viewpoints Research Institute代表のKim Roseさんです。
パンゲア立ち上げ当初からの良きサポーターのお一人です。



パンゲアリング読者のみなさん、こんにちは。

南カリフォルニアの NPO Viewpoints Research Institute 代表、キム・ローズです。2002年、MITメディアラボで共通の友人を通じて、森由美子さんと高崎俊之さんにお会いしました。私達の団体は、「squeak」を先生や生徒に紹介してくれないかと、京都大学と京都の学校に招かれたところでした。
「squeak」とは、私達の団体によって開発された無料で公開されているソフトウェアで、シミュレーションやモデルをつくることができます。「squeak」は、子ども達が、数学的概念や科学の現象(重力や摩擦など)についてより理解しやすいよう、またコンピューターを使って子ども達の創造性を伸ばすために作られたプログラムです。
「squeak」は、世界中の子ども達にコンピューターを供給するという目標で始められたプロジェクトthe One Laptop Per Child's "XO"を含む、全ての種類のコンピューターで使うことができます。詳しくは、www.squeakland.org をご覧ください。

由美さんと俊さんに初めてお会いしたのは、CAMP(Children's Art Museum & Park)の時でした。同時に、彼らはパンゲアを始動し始めたばかりでそのプログラムも進行中でした。私達はCAMPで、いくつかのワークショップを一緒に開催しました。
そのワークショップで、Squeakをつかってどのように"Etoys"をつくりあげるのかを、子ども達、親御さん、先生達に紹介しました。
パンゲアが設立された後にも私達は、大人と子どもが一緒に遊びながら学べるような、楽しい学習環境(海外という距離を越えて)をどのように造れるのかを研究し、そしてまた世界中の子ども達が共に異文化を深く知ることが出来るように、IT技術を利用してきました。私達は、確かな長く続くパートナーシップを築いているといえます。
同じような信条を持ち、共通の目標のある人とは、その後また同じような目標を持つ傾向にあると信じています。これが、Viewpoints Researchとパンゲアが一緒に活動している所以です。

Viewpoints Researchとパンゲア両方の真髄にあるのは、人は皆それぞれ違うのではなく、共通点があり似ているのだということを教育によって理解することができる、という考えです。文化の違いを恐れるのではなく、理解し賛美することができるのです。私達のような団体を通じて今日私達が直面している環境、健康・衛生、コミュニケーションなど最も困難な問題の数々の解決に立ち向かっていきます。異文化への理解と慈悲によって、子ども達がより良い世界を作り上げるのをサポートすることができます。
ぜひ皆さんに、パンゲアに参加しこの素晴らしいゴールを達成する一員となって頂き たいと思っています。

キム・ローズ
Viewpoints Research Institute 代表
カリフォルニア州 グレンデール

投稿者 kumakinoko | 4. パンゲアリング | 固定リンク