2011年02月17日

 YMC Vietのプレスリリース

1月のニュースレターでもお伝えしておりました「YMC モデル(Youth Mediated Communication Model)」に関して、プレスリリースが配布されました。

プレスリリースは以下からご覧いただけます。
パンゲアによるプレスリリース(日本語)
パンゲアによるプレスリリース(英語)
NTTコミュニケーションズ株式会社によるプレスリリース

NTTコミュニケーションズ株式会社、ハイパーネットワーク社会研究所、そして パンゲアが、総務省ユビキタス・アライアンス・プロジェクトの一環として、 「ベトナムにおける児童を媒体とした農業支援システムを活用したサービスモデ ルの実証実験(YMC-Viet Project)」を実施します。

本プロジェクトの実施体制は下記のとおりです。

・プロジェクトマネージャー:NTTコミュニケーションズ株式会社
・YMCシステムの開発・提供:特定非営利活動法人パンゲア
・農業専門家としての知識提供:農研機構中央農業総合研究センター、東京大学  附属生態調和農学機構、学校法人東京農業大学、国立大学法人三重大学
・プロジェクト全体の評価、支援:ハイパーネットワーク社会研究所
・現地通信設備及びサーバープラットフォーム:NTT Communications(Vietnam)  Limited、Global Data Service Joint Stock Company (略称GDS)

今回のプロジェクトが立ち上がった経緯や実施体制については、こちらをご覧くだ さい。森の熱いメッセージもご覧いただけます。

また、パンゲアから発信する本プロジェクト専用のブログもオープンしています。 ぜひ一度ご覧になって下さい。

◆パンゲア YMC Vietブログ
http://www.pangaean.org/project/ymcprj/

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本プロジェクトの進捗は、パンゲアWebサイトやYMC Vietブログでお知らせします。 楽しみにお待ちください!




投稿者 kumakinoko | 6. プレスリリース | 固定リンク

2011年02月15日

 財団法人日本国際交流センター 「第5回 SEEDCap Japan (社会起業家育成支援プログラム)」の3年目の継続が決定しました!

起業家精神に富んだ手法を用い、社会的課題の解決と社会変革を生み出す民間活動を支援することを目的とする財団法人日本国際交流センターの第5回 SEEDCap Japan(社会起業家育成支援プログラム)について2009年に採択されましたが、このたび3年目の継続助成が決定しました。
本事業では、アクティビティの実施にかかせないファシリテーターを養成する対面講習を遠隔地で実施できるようe-Trainingプログラムを開発します。
3年目は、ファシリテーター講習会トレーナーの育成プログラムを開発し、遠隔講習も効果的に活用するe-Trainingプログラムの完成を目指します。



投稿者 kumakinoko | 7. 研究開発 | 固定リンク

2011年02月07日

 2011年2月 Newsletter: 理事長便り パンゲア理事長 森

みなさん、こんにちは!

2011年の幕開けと共に、パンゲアはYMC Viet projectのフル稼働に伴ってとても忙しい1月を過ごしています。このプロジェクトで起こっていることを皆様にレポートするために、ブログを書き始めました。是非、このURL www.pangaean.org にいって、YMC Vietのロゴをクリックして状況をご覧になってみて下さい!

今日は皆様に、韓国のソウルからの感想文を紹介したいと思います。去年の12月で年間のアクティビティシリーズを終えて、参加者の子どもは保護者の方達と振り返りの活動をしています。



締めくくりの感想文:ジーセン・アン(女の子、12歳)

こんにちは、みなさん。今日はパンゲアのプロジェクトで最後の日です。パンゲアプロジェクトを初めてから、既に8か月経ちます。友達や、ファシリテーターの人達にもうさよならを言わないといけないことが、とてもさみしく感じます。この活動を通して、忘れられない楽しい思い出がたくさんできました。

このプロジェクトが始まった日、私はどんな楽しいことが起こるのかなと、とてもわくわくしていました。楽しくて活動的な友達や、親切なファシリテーターの皆さんと毎回会えることは、本当に楽しいことでした。友達のパンゲアネットの家も、お姫様のお城のような家や、素敵なダイヤモンドの家、オニギリ型の家などいろいろあって、みんなで描いたものを発表するときはすごく楽しかったです。
それぞれが描いた家がパンゲアネットを通して、海外のパンゲアのみんなから見られるかもしれないと知ったときは、びっくりしました。なんだか、海外の友達が自分の本当に家に遊びに来るみたいな感じがします。パンゲアを通してつながっている海外の友達は、住んでいるところは実際には遠くなのに、とても近い存在に感じました。

私は、日本とマレーシアの友達とウェブカムを通して「こえつな」、「マッチングゲーム」や「なぞれん」で遊んでから、海外の友達に対しての緊張がほぐれて、彼らをとても近くに感じました。そして何よりも、ウェブカムを通して私が自己紹介をしたすぐ後に、カメラの向こう側にいる海外の友達が「こんにちは、ジーセン」とか「ハロー、ジーセン」 と挨拶をしてくれたのが一番嬉しかったです。実際に、絵だけを通してどんな風に異文化のコミュニケーションが成り立つのかと、とても興味を持っていました。しかし、このプロジェクトを通して、例えお互いの言葉は知らなくても、パンゲアのコミュニケーションツールを使えば、私達はコミュニケーションができるのだということがわかりました。違う国に対しての知識と理解も深められたし、今までは遠いと思っていた外国の人達に対して心を開くことができました。

パンゲアの活動は、基本的には言語がなくてもコミュニケーションができるという気づきを与えてくれました。しかしながら、私は今後、他の国を訪ねるときのために、外国語を一生懸命勉強しようと思い始めました。そして実は、私の将来の夢は作家になって感動的な小説を世界の人に届けるというものなのですが、パンゲアで活動をしたおかげで「夢を実現したい」というモチベーションが更に上がる、今までにないくらい貴重な経験をしました。将来は文字と絵を通して、私の作品を伝えていきたいです。

時が経つにつれて、日本やマレーシアのほとんどの友達はすごく近く感じるようになりましたが、まだあまり親しく感じない人もいました。しかし、サマーキャンプのときに、全員と本当に仲良くなれました。私達は1泊を一緒に過ごして、なまずをつかまえたり、空に向かってお願いごとをしたり、ケニアの友達にプレゼントするためにTシャツを赤色に染めたりしました。このときには、ファシリテーターの人達とのたくさんの楽しい思い出も増えました。一連のプロジェクト終わった後、パンゲアの友達やファシリテーターの人達ともう1度集まれるかどうかはわかりません。でも、私はパンゲアの仲間に、本当に感 謝しています。私は、この素晴らしい体験を共にした友達のことは、きっと忘れません。本当に、8か月間のパンゲアプロジェクトは楽しかったのです。私は、楽しかったこの思い出を、ずうっと大切にしていきたいと思います。どうもありがとうございました。

この感想文は、私の説明などよりもっと、パンゲアが参加者の子どもにどのように受け取られているかを伝える力があると思います。これをシェアしてくれたミジセンターのソフィアに、感謝します。

今月のパンゲアリングはアーティストの鈴木慶一さんです。音を利用したアクティビティのブレインストーミングにも参加して下さったことがあります。

森 由美子

投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター | 固定リンク

 2011年2月 Newsletter: パンゲアリング 鈴木慶一さん

今月のパンゲアリングはアーティストの鈴木慶一さんです。音を利用したアクティビティのブレインストーミングにも参加して下さったことがあります。



鈴木慶一です。1970年から音楽をやっております。
76年にレコードデヴューしたバンド、ムーンライダーズは、今年で35周年を迎えました。

さて、私とパンゲアとの出会いは、森さんがトミーでJouJouの室長をしていた1990年代後半にさかのぼります。高校の同級生の当時トミーにいた田中学氏に紹介していただき、音楽のお仕事を一緒にしたのが始まりです、その後、世紀が変わりパンゲアの発足を知り、田中学氏とともに、初期の頃、基本的な考え方やアクティヴィティの方法などを、みんなで考えるブレインストーミングに参加したのでした。

特に、音で世界の子ども達が何かコミュニケーションをとれないかと手探りながら考えたりしました。絵文字のようにはなかなか前に進まず、今もちょっと心残りです。絵文字の素晴らしさは、シンプルで、しかも各自によって、もしくは土地によって絵の意味する事が変わったりする、表現の微妙な多様性を共有出来る、もしくはしやすい事です。音楽や音は目に見えないモノなので、基準が作りにくく、さらには一定のリズムや調性がないと、解りにくいモノになってしまうと言うことがあります。もちろん一定のリズム、調性がない、ノーリズム、無調の音楽もあったり、音と言う考え方に立てば、なんでも音楽だったりもします。自由度が高すぎると言う事でしょうか。そこらへんを、デバイスとどう結びつけるか、鍵ですね。何を子ども達に作ってもらいたいかと言う考えは全くありません。何でも作ってみたいと思う気持ちが高まればいいのではないでしょうか。昨年久しぶりにパンゲアのイベントを拝見しました。絵文字と翻訳の進化に驚きました。そしてその場には、何か作ってみたい、関係性を持ちたいと言う気持ちが溢れていました。好奇心こそが、もっとも大切なモノだと思います。それに対して暖かく真横から見つめる、その姿勢こそがパンゲアの根本ではないでしょうか。これからも機会があれば伺わせていただきます。横から見つめるために。

鈴木慶一
ミュージシャン/ moonriders

http://www.keiichisuzuki.com/ 
http://www.moonriders.net/ 

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