2007年04月27日

 平成18年度 日本郵政公社・年賀寄附金事業が完了しました!

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日本郵政公社様から受託し、平成18年5月より行っておりました年賀寄附金配分事業が3月末で完了いたしました。また昨日、完了報告書も提出が終わりました。

本事業は、コミュニケーションに障害を持たれる方々に、絵文字「ピクトン」をカードにして使っていただき、少しでもそのコミュニケーションの一助になればと、願って申請をしたプロジェクトです。今まで、同じような境遇の方から、「ぜひピクトンを使いたい!」というお問合せをたくさんいただいていたのですが、なかなか実現することができませんでした。
今回、日本郵政公社様より受託させていただき、素晴らしいカードが出来上がり、みなさまに少しでも喜んでいただけたこと大変嬉しく思っております。

今後も研究開発型NPOという姿勢のまま、世界のこども達をつなぐというミッションのもと進んでまいります。これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。

最後になりましたが、今回このような機会を与えていただいた日本郵政公社様、モニタリングにご協力いただきましたたくさんの方々、本当にありがとうございました。

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2007年04月25日

 UNESCO訪問

昨日ナイロビにあるUNESCOへ行ってきました。ここケニアのUNESCOはパリ本部の直営店みたいなところで広大なUNの敷地の中にあります。ちなみにセキュリティは厳しく、事前に登録してもらっていないと入れません。入ると飛行場と同じような金属探知機に荷物を通され、そのあとパスポートを見られ、それをそこに預けて初めてビジターパスがもらえます。そこから更にいくつものゲートを通ります。ちょっと刑務所みたいです。(行った事はありませんが。。) そこでCommunication Advisorという人に会いました。まだ詳しくはかけませんが、なかなか面白い話になりそうな期待!

ちなみにユネスコの前にアメリカ領事館があります。アメリカ領事館は以前爆破され、多くの死者を出し、ナイロビ市内から少し離れたところに引越ししていたようですが、今はこのUNのまん前に大きなビルが たっています。早くつきすぎた我々がUNの中のCoffeeショップでお茶しているとき、そばに座っていたインド系のおじさんと話をしたら、あれが着てセキュリティが随分大変になったとちょっと迷惑そうでした。 夜、晩御飯を食べていたら、隣にひとりで本読んでる女性がいて、またまた私が声をかけたらその人はアメリカ人でNGOの人。看護婦さんでエイズ撲滅のための活動をしている人でした。ケニアは既に6度目の私なのでいろいろ教えてあげました。 明日はここから出発。さっきユネスコから電話があり、ひとつ見るといい拠点があるが、ナイロビから来るまで片道5時間なんだけど行く?四輪駆動が必要だけど。。と言われました。今日は朝からすごい雨。以前、カンボジアでやはり雨期に移動して、えらいめにあったこともあり、明日の飛行機に遅れるとNPOの安チケットでは変更が利かないため、今回は見送ることになりましたが、次回は必ず行くことにしました。ナイロビの治安は悪く、気をつけて行動しないとみんなに心配かけることになるので、珍しく慎重に行動することを心がけています。今日はラジオ局とケニアのFLのJaneと会います。

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2007年04月24日

 豊かな文化

アクティビティメニュに自分の声で名前・こんにちは・ありがとうを録音する。今回、まだ録音をしていない女の子がいた。プロフィールを作っていたとき、話せる言葉はの質問に「英語、スワヒリ語、キシイ語」と書いた。キシイ?キクイのように部族の名前らしい。ルオウ、カンバなどもある。昨今は子供達がこれら部族の言葉が英語なまりになっているらしい。実際にその女の子がキシイ語でこんにちはとか言ったらファシの人はどうも英語のほかに5つの部族の言葉が話せるらしく、彼女の発音をしきりになおしていた。 これはハワイでも同じことが80年代に起きていた。ハワイの伝統や言語がどんどん失われていくことに危機感を感じたハワイの人たちはそれを保護する政策をとっていた。アクティビティの場所だけでもスワヒリ、キクユ、ルオウ、キシイがあったが、それは私にとってはそれぞれがユニークで素敵に感じた。

彼女のキシイ語の挨拶をみんなに聞いてもらうのが楽しみです。 ところで、隣国のソマリアが大変なことになっている。 ここケニアのテレビをつけるとアルジャジーラチャンネルから映像を買っているようで、非常に詳しくこれらのニュースが流れる。目を覆うばかりの惨事が起きている。しかし多くの難民が国境に押し寄せる中、気の毒だから受け入れてあげたいけれど、でもそこには多くの不安もあると知り合いの美容師さんがいっていた。町の人たちの意見を知るには美容院はとてもいい場所。これまであらゆる国を旅する中、必ず美容院にいく。ドバイ、ナイロビ、ガーナ、ジャマイカ、イギリス、デンマーク、オランダ、中国、韓国。美容師達はどこへ行ってもおしゃべりで町の情報を知っている。ドバイは女性の美容室は窓がない。。顔を覆う布をとるからか。こんなところにあるんかいな。と思う場所にある。そして美容師はヨーロッパ系のゲイの男性。妙に納得。ある人が、その美容室紀行を書くとおもしろいのに。と言われた。

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 ケニアのインターネット

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先週からナイロビに来てますが、今日はケニアのインターネット・アクセスプロバイダーの会社の方々と打合せをしました。 そこでナイロビのネット事情をいろいろと教えてもらいました。 日本では光ファイバー・ブロードバンドが増えてきて、ADSLまで含めると、今やかなりの家庭にブロードバンドが安価に普及してますが、ケニアではブロードバンドが家庭に入るのはもう少し先。ただ、近年IT化は劇的に進んでいます。 ケニアのネットは、日本と違ってインフラ構築が容易な無線での接続が主流。 日本で言う、衛星放送用のパラボラアンテナみたいな機材を導入して、ネットに接続している所が多みたい。

日本では、8Mbpsの安価なADSLにするか、少し高いけど、より高速な50MbpsのADSLにするか、もっと速い光ファイバーでの100Mbpsにするか、など、スピードを選べますが、こちらでも同様にスピードを選択できます。ただ選べるスピードは、64Kbps(電話回線より少し速いくらい)から512Kbpsくらいまでが主流。契約形態やオプションなどにもよるけど、64Kbpsで数万円、256Kbpsとか512Kbpsになると月額で10万円以上になるという、とっても高い状況です。ただ、これは、プロバイダー自体が衛星通信を使ってインターネットを提供していて、衛星使用料が高いため。近く、ドバイからの光ファイバーがケニア国内へ入ってくるみたいで、そうなると安くなる可能性が高いとのこと。ただ入ってくる光ファイバーが1つだと、その1社独占状態になるため競争が発生せず、どれくらい安くなるかは未定とのこと。ちなみに南アフリカとかは、近くヨーロッパ経由の西回り回線と中東経由の東回り回線の2本の光ファイバー回線が入ってくるために、価格競争が生まれて顧客には嬉しい状況になるみたい。参考までにサーバーホスティングも月に数万円程度とのこと。停電が比較的起こるナイロビだけに、電源リソースを2つと、それに加えて自前の発電機を装備してるようです。今このブログを書いている最中にも、ホントに電気が一瞬切れた。。。でも、もう、これに慣れてきてハクナ・マタータ(スワヒリ語で"No problem")です(笑)

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2007年04月23日

 言語グリッドアソシエーション交流会

京都にR&Dセンターを開設し、早1年が経ちました。この日、パンゲアも参加させていただいている「言語グリッドアソシエーション」の交流会がありました。

パンゲアは、共同研究、実証、開発の面で大変お世話になっており、特にアノチャットという折り返し翻訳ツールのおかげで、異言語間スタッフのコミュニケーションが飛躍的に上がり、各拠点のアクティビティのグレードも上がってきています。今年度は、言語グリッドシステムを利用して、アクティビティが円滑に行えるようツールの開発をする予定です。

その他、このプロジェクトに参加されている大学からの発表などもあり、みなさんとてもパワフルでパンゲアも新たな力をもらえました。
貴重な機会をいただきありがとうございました!

投稿者 kumakinoko | 7. 研究開発 | 固定リンク

 ナイロビ事情

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ナイロビは雨期です。きっと蚊がいっぱいと思って、虫除けなどいろいろ買いこんできましたが、ここの蚊は雨が降ると隠れて出てこないらしい。乾くと出てくるとホテルの知り合いが教えてくれました。昨日、こちらでアクティビティをしました。韓国・京都・三重・東京から来たメッセージを目を輝かせて見入る子供達。そして一生懸命ピクトンメッセージを作って返事を書いていました。またAくんもいくつか作ってくれました。やっぱり色使いや発想がとても新鮮です。おもしろいなぁこのメニュ。なんとここケニアではネット接続料が以上に高い!!!ブロードバンドが一ヶ月6000ドル!?一年でも高いが一ヶ月とは。。

どうも東アフリカがICTから取り残されつつあるようだ。西アフリカはヨーロッパからのケーブルが来ているからガーナなどはいいらしが、なぜかここあたりは一社だけしかいないようで、こういう値段設定になっている。パンゲアとしてそんな値段を払えないというのもあり、既につながっているところでやるしかないということでこれまでかなり遅いがつながっている場所でやってきた。しかし、ナイロビは治安が悪いため子供達はスクールバスで定時に下校。授業のあと、急いで準備し、急いで終了というせわしない環境で、これではFなどにかなり負担がかかっていた。 以前ラジオのインタビュー取材に応じたことがあり、そこのラジオ局はたぶん回線を持っている。局内では実施は困難だが、やるときだけその横の宿舎に線を引いてやれないだろうか。。。実際杉並は3Fからながーい線を壁に這わしてやってるわけだし、屋外にホースひくようなもんじゃないか。などと安易に提案する私にToshiは戸惑いを隠せずにいる。あとは三重のように大学Campus。そしてUNESCO。今日から3日間これらの可能性をさぐるためナイロビ飛びまわります。 本当はスラムにあるコミュニティセンターに接続できれば一番望ましいのに。今日そのブロードバンドの会社の人とアポが取れた。社会貢献でつないでくれないか。もし無理なら格安料金をNPO料金にしてくれないかを打診する。

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2007年04月21日

 アラブ事情

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これを書いているのはナイロビですが、2日前ドバイを訪問し、そこでドバイの大学の教授(社会情報学)と私の高校の同級生とそれぞれ会うことができました。そこから見えてきたドバイというかアラブ事情を少し書きます。気温はすでに30度ははるかに超えるドバイ。すごい建造物が町のいたるところ見られます。形もユニーク。しかし土地はたくさんあるようなのに何故こんなに背が高いビルを建てるのか不思議だ。いたるところに建築中の高層ビル。私の高校の友人は某大手ゼネコンのドバイ所長というのも理解できる。友人もまた大学の教授も言ってたこと。「今は建物を建てるというところに莫大なお金がつぎ込まれている」 社会貢献という考えはまだ非常に限られた人々の中だけだということらしい。

アラブの人が7%いてその人らの年収は平均すると一億円以上じゃないかと。。あとは移民の人たち。フィリピン、インド、パキスタンから多くの出稼ぎの人がいる。それにしても暑い。でも今は過ごしやすい季節だそうで、そういえば前来たときは7月で48度!?というお風呂のお湯でもそんな熱いのに入ったら飛び上がる温度。実際、タクシーを拾うという(呼んでもらわないで)馬鹿な行動をとろうとしていたToshiと私は外で必死でタクシーを探していたが、あっという間に頭がくらくら。しかもそのとき湿気が100%近かった。。絶対車のボンネットで目玉焼きができるはず。 だから車はみんなちゃんとエアコンが効くいい車が多い。大学のキャンパスにもハマーやカイエンがあった。。トヨタの車がいっぱい走っていた。あら、いつの間にか旅起稿になっているがいいか。  大学の先生はまだここでは研究などに予算がなかなかつかないし、やっと研究できる場所ができた。ということらしい。彼はシリア生まれ。すごいかっこいい人。オーストラリアで研究生活を送っていたが、アラブに大学院ができるのでそこで働かないかといわれ、まだ整備されていない研究環境だが、そこに貢献できるならとドバイへ来たらしい。自分たちだけで研究というのも困難なので海外の大学と連携しながらやっていきたいと言っていた。こういうMissionを感じてしんどいことをしている人の目はとても澄んでいる。言語グリッドの話などもして結構盛り上がっていた。もちろんパンゲアの話も。ドバイでやることになればこの人や学生などがテックサイドを担ってくれそう。またFundを出してくれそうなところもあたってみようとまで言ってくださった。アラブの文字は韓国語よりもさらに難解に見えるが、あれが読めればなんか暗号解読みたいでかっこいいなどと思った。 同級生はドバイを拠点にしてエジプトや周辺国に営業をかけていて、なかなかおもしろい仕事をしているようだ。実はもう20数年会っていなかった。昔話に花が咲き、彼からの面白い話にToshiが目を輝かせていろいろ質問していた。ゴッチでした!

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2007年04月14日

 嬉しい悲鳴。新人ファシ大量参加!

今日は韓国ユネスコMizy Centerでの活動。ここにファシリテータ希望の新しい大学生達が10人も集まりました。技術ファシが3人とあとはアクティビティファシ。最初の体験なのでこどもに混じって活動に参加。あっという間の3時間でした。 来月Mizyでファシリテータ講習会をする予定です。参加者は15人を超えそうです。言葉は違えど、想いは同じです。活動が終わってからミョンドンのプデチゲ屋に9人で行きました。Toshiがあんまりたくさん食べるのでみんなびっくりしていました。Toshiのガールフレンドはプデチゲ屋の娘を探してあげようと親切なファシリテータ達が話しておりました。 「かわいい」(キヨプタ)とか少しずつですが韓国語がやっと言えるようにもなってきて、本当に韓国語を習いたいと思います。明日は日本へ。一日おいて火曜日からはドバイ、そしてナイロビです。

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 ソウルは今が桜満開

韓国に来ています。ソウルはまだ肌寒く、すっかり暖かくなってきていた日本よりコートを持たずに着てしまいました。でも桜が今が見ごろです。今回、ファシリテータ募集をかけたところ、希望者が実は13人も集まりました。その中には技術のファシも4人!!すごい。 Mizyセンターの新しい担当者にお会いしました。この仕事の前はバングラデッシュで働いていたらしい。すごく明るく楽しそうな人。英語も通じます。(ほっ)

英語ができる人も大体日本と同じぐらいの割合です。だからここでも言語グリッドのツールを現場で使います。とても助かっています。2日前にウィーンのファシとドイツ語と言語グリッドでチャットしました。やっとアクティビティ報告などができるようになりほっとしてます。これまで苦手な英語で報告してと言っていたこともあり、なかなか報告がこなかった。でも現地スタッフはこどもとのやりとりはとてもうまい人がいて、英語ができるイコールスタッフではいけないのです。子供たちだけがつながるのではなく、スタッフもつながるというのがとても大事。

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2007年04月11日

 Apr 07 Newsletter: 理事長便り パンゲア理事長 森

 1月から新拠点としてスタートしたばかりの三重県津市で3月10日、ソウルとの同期アクティビティが開催されました。

 これまで同期イベントでは自分は裏方でディレクションに徹していましたが、今回は自分が総合司会進行するという役目になり大焦り。。。


 でも務めを果たすことができました。もちろんそこには毎回韓国との同期でアシストしてくれた京大のヒリョンさん の存在があり、また技術においても京都のボランティアの助けがあってうまくいったのです。津市も外人ボランティア3名と三重大学の学生さんたち、そしてITベンチャー会社の社員の方がこれまで参加してきてくださったおかげで非常に雰囲気の良い楽しい拠点になっています。テレビ局や新聞社の記者、そして教育長などもお見えでしたが、私はとにかく現場に集中させてもらうことができて、参加者も見学者の存在がまったく気にならずにのびのびと交流を楽しむことができました。

 3月は助成金などの報告書提出が重なります。そして来期の計画などが現実的に見える時期。これまで文部科学省が中心で推進してきた【こどもの居場所づくり】の予算の枠組みが大幅に変更され、年間250日以上の実施が条件となります。月1回の活動がベースの我々にとっては実現困難なため、東京の活動の形を変えざるを得ない状況になります。しかし、なんとか活動の場所を5月からは維持し運営していく所存です。このメールを受け取って下さっている方で、活動支援のためパンゲアの会員になっていただける方がいらっしゃいましたら是非この機会にお願いいたします。リニューアルされたパンゲアのHPに案内が載っています。

 4月はソウルとケニアに出張。ケニアへ行く途中、ドバイへ立ち寄ります。いよいよイスラム圏においてパンゲア拠点の設立を模索する時期が来ました。イギリスでもこの夏より本格拠点開始するための資金集めの準備が今春スタートします。そろそろ固いつぼみが膨らんできました。スタッフ一同気合を入れてがんばります。

 最後に、3月の同期では東京ファシボランティアのあんどぅが三重にも参加してくれました。そしてパンゲア活動初期からボランティアをしてくれているりえっぺは研究者として同期のソウルへ。3月に中学を卒業したつばさとりっちゃんは、5月からファシボランティアになってくれます。人と人の輪が広がってきています。HPを作ってくれてる枝ちゃん曰く、「パンゲアって実際に会えないこども達がどうやって心の中で手をつなげるかに挑戦してるんだね。」と言いました。
心の中で手をつなぐ。素敵な言葉です。

森 由美子

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 Apr 07 Newsletter: 技術便り パンゲア副理事長 高崎

 寒かったり暖かかったり、気温差が結構激しかった3月が終わり、新年度の4月になりましたね。

 年度末の研究報告書作成などのペーパーワークがようやく無事に終わり、昨日は夕暮れ時に久しぶりに京都の街を散歩しました。


パンゲアの京都R&Dセンターと祇園の間に、高瀬川という小川が流れているのですが、この川沿いの桜が満開でした。柳の木とかも中に混じって生えていたり、川の流れる音がしてたりして、風流でいいところだなぁ、と実感しました。去年の4月に東京から京都に引っ越してきたときも桜が咲いていたのを思い出しました。京都に来て1年。月日が経つのはとても早く、本当にさまざまなことが、あっと言う間に過ぎ去ってきた感じです。

 さて、3月は大きな出来事として、日本の三重大学と韓国ソウルのミジセンターの間で、WEBカメラを使って一緒に遊ぶパンゲア同期アクティビティがありました。私はテクニカルリーダーとして、ソウル側での参加でした。新しい遊びを取り入れた今回のイベントだったのですが、ボランティアの技術スタッフが事前に何度も技術リハーサルを繰り返したことで、大きな混乱や事故もなく、楽しく遊ぶ場が提供できたと思います。関係者の皆様、本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

 今回の日韓同期アクティビティのように、これまで2拠点をつないだ同期イベントをやってきましたが、パンゲアでは今年度中に3拠点を同時にWEBカメラでつなぐ大きなイベントを予定しております。技術的には、3拠点の同期接続というのは、動画や音声のタイミングを合わせたりする仕組みが2拠点のときと大きく異なります。そこで3月末には、3拠点での同期イベントを想定したネットワークやシステムについての打合せを開きました。そこには京都大学の教授陣を初めとした、プロフェッショナルの方々にお忙しい中ご参加くださり、良いアドバイスやアイデアをいただくことができました。この4月から6月くらいにかけて、遊びコンテンツ担当の森と一緒に、3拠点だからこそ、より楽しく遊べるイベントのプラニングをしていきたいと思っております。

 ところで先週末に、パンゲア理事の真田さんと森と私の3人で、パンゲアの今後の展開について京都で打合せを持ちました。真田さんは国内外問わず、常に飛び回って最前線でご活躍されている大学の先生で、物腰がとても柔らかい中に、鋭い視点で物事を見てアドバイスをしてくださるパンゲアのスーパーブレインの1人です。今回も森と私との2時間の打合せのために、わざわざ東京から京都に来てくださり、的確なアドバイスを下さいました。私は、他のアドバイザーの方々にもいつもお世話になっておりまして、本当に有難いです。理念に共感してくださって惜しみなくご協力いただいているこれらの方々は、かけがいのない財産です。今後とも、皆様、宜しくお願いいたします。

高崎 俊之

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 Apr 07 Newsletter: アクティビティ便り アクティビティ担当 山崎

 春ですね~。一気に気温も暖かくなり、東京でも桜が満開になりました。ところが昨日は花冷えで2月の陽気に逆戻り。そして今日はまたうって変わってぽかぽか日和。。。このところお天気には振り回されっぱなしです。


 海外の方は花冷えってなに?と思われるかもしれませんね。この時期、気温が上昇して桜が開花した後に再び寒冷前線が訪れ、気温がぐっと下がります。毎年起こるこの現象を、日本では花冷えと呼んでいるのです。寒いのはちょっと困りますが、冷たく冴えた空気の中で見る夜桜もなかなか見事でまさに風流といったところです。(勉強になった?)

 3月、東京のアクティビティは年度の区切りを迎え、こども達とは締めくくりの挨拶をしてお別れとなりました。

 最後のアクティビティでは一年間の活動の記念にメッセージボードをつくりました。チェキで写真をとって、色画用紙をいろんな形に切り取って、パンゲアの感想や他の拠点のこども達へのメッセージを書いて、ぺたぺた貼りつけて。。。。それぞれの拠点らしい、にぎやかなボードが完成しました。

 またパンゲアやりたいな。
 パンゲアさいこー!
 今まで話したことのなかった友達と仲良くなれてよかった。
 次の学年になってもパンゲアやるぞー!

 ひとつひとつの言葉や写真から、これまでの楽しかったシーンが胸の中をたくさんよぎります。ああ、ここにはとても書ききれない。

 最後の日、それぞれの拠点でとても印象に残ったこどもの言葉がありました。

 「私たちね、パンゲアないときでも毎日パンゲアの話してるの。だからあの子がどんだけパンゲア好きか、私はわかってるから、代わりにメッセージ書いとけばだいじょうぶ!」(荻北にて。最後の日、お休みしてしまった友達の代わりにメッセージを書きながら)

 「すっごく、楽しかったので、つぎの学年になっても、ぜったいに、パンゲアに来ます」(渋谷にて。いつもは節目がちな彼がめずらしく、私の目をまっすぐ見ながら慎重に言葉を選ぶようにゆっくりと、そしてはっきりとした声で語ってくれました)

 そう、またみんな会えるからね。5月の再開を楽しみに待っててね!

 こども達側の事情で参加できなくなることももちろんあります。中学受験の準備で土曜日は塾通いが始まったり、おうちの事情で区外に引っ越してしまう子もいます。

 でもたとえパンゲアを離れても、枝さんが言うように、心の中でつないだ手の記憶はきっと一生消えることがないはずです。

 それを信じて続けること。それが私たちの活動のすべてだと思っています。

山崎 麻里子

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 Apr 07 Newsletter: パンゲアリング パンゲア理事 真田幸光さん


今月は、パンゲア理事でもあり、いつも的確なアドバイスを下さる真田幸光さんからのメッセージです。


 皆さん、パンゲア理事を致しております真田です。
私は、これまで、日本の、そしてドイツの銀行員として国際金融の仕事をし、また、現在も韓国や台湾、中国、モンゴル、ベトナムの政府機関の仕事をしたり、日系企業の国際化戦略をお手伝いなどをしています。

 こうした仕事の中で、常に感じることは、国際的な、
「スタンダード」「ルール」
が誰のどのような意図によって作られているのか、それがまた世界経済や各国の経済に対してどのような影響力を及ぼしているのかということであります。

ビジネスの側面から例えばこのスタンダードを見てみると、
 *意思疎通、そして信頼関係を構築するための基礎である「言葉の国際スタンダード」
 *ビジネスの損益を示す基礎となる「通貨の国際スタンダード」
 *ビジネスを根底から支える「法律の国際スタンダード」
 *企業や組織の成績評価基準となる「会計基準の国際スタンダード」
 *ものづくりの基準となる「環境基準や製造基準の国際スタンダード」
がどのようになっているのかであり、またこうしたスタンダードの背後には、必ずと言ってよいほど、様々なパワーゲームが見え隠れしています。

こうした中、「皆さんの、そして私たちのパンゲアは私心や損得に関係なく、国際社会をより崇高で理念に満ち溢れた社会に導いていくための、国際社会に於けるコミュニケーション・スタンダードとして大いに注目されるもの。」であり、多くの方々の参画を得て、国際社会に浸透されていくべきものであると私は考えています。人が「ひと」であることをしっかりと実感できる理想の社会を構築していくためのコミュニケーション・スタンダードとして、パンゲアが世界にきちんと認知されていくよう、私も皆さんたちと力を合わせて頑張りたいと思います。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

パンゲア理事 真田 幸光
愛知淑徳大学ビジネス学部 教授

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 Apr 07 Newsletter: 07年3月の活動概況

  • 3月9日 荻北アクティビティ(東京都杉並区荻窪北児童館)
  • 3月10日 日韓同期アクティビティ(三重大学・ソウルミジセンター)
  • 3月17日 渋谷アクティビティ(東京都渋谷区立代々木小学校)
  • 3月24日 京都烏丸アクティビティ(ココン烏丸)
  • 3月27日 3拠点同期アクティビティ実施の為のネットワークミーティング(京都大学)



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2007年04月02日

 4月はケニア

3月の同期を終えて、報告書などがやっと終わったら早4月になっていた。今月はまず韓国へ。Mizyの担当者が変わり、新しい人に会うのと4月のアクティビティを実施するために2泊3日の出張。一日あけて名古屋空港から出ている格安エミレーツ航空ドバイ経由ケニア行きに乗る予定。ナイロビは治安が悪く、下校時はスクールバスなどに乗らないと危ないらしい。学校を借りての平日開催は準備の時間が5分しかなく、なんとかもう少しゆったりと活動できる現場がないかを探そうと思う。以前、到着当日にいきなり連れて行かれたCommunity会議の人たちはみんなパンゲアを子供たちに体験させたいといってくれていたが、ネットのラインをどう持ってくるかが問題。 サテライトは高い。Kivuliのスラムにあるセンターも同じ問題。こういう場所になんとかネットを持ってくることこそデジタルデバイドの解消とITCの可能性を子供たちに体験してもらえる機会になるのに。。 自分の力不足だ。がんばって助成金申請をしようと思う。

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