2010年07月30日

 日本ユネスコ協会連盟の後援と韓国ユネスコMIZY Center

9月11日(土)に日本と韓国で行う同期アクティビティ「日韓こどもつながりネットワーク」に社団法人 日本ユネスコ協会連盟より後援をいただきました。

当日は、東京とソウル市マポ区にある児童館:Mapo Youth Culture Center(MYCC)とをWebカメラでつなぎ、声の綱引き「こえつな」、絵合わせゲーム「マッチゲーム」などを楽しみます。
今回、東京はいつもの活動場所を離れ、東京オペラシティタワーにある。NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で実施します。東日本電信電話株式会社に素晴らしい活動場所をご提供いただきました。

また、韓国から嬉しいニュースが届きました。

ユネスコ・パリ本部が設定した「2010 the International Year for the RAPPROCHEMENT of CULTURES (国際文化和睦年)」にミジセンター(MIZY Center)でのパンゲア活動が認定されました!下記の公認のロゴもいただいたそうです。

MIZY_UNESCO_Year2010.jpg
これまでの3年間、ミジセンターがパンゲアのミッションを理解し、熱心に活動を進めて来られた結果です。9月11日の活動は、ミジセンターも共催として参加します。

現在、この活動の東京での参加者を若干名ですが募集しています。
ご興味のある方は、パンゲア事務局までお問い合せわせください。

パンゲア事務局(担当・花田) 電話:075-353-4419/Eメール:



投稿者 kumakinoko | 1. アクティビティー報告 | 固定リンク

2010年07月09日

 2010年7月 Newsletter: 理事長便り パンゲア理事長 森

みなさん、こんにちは!

5日間に及ぶ村での滞在を経て数時間前にバリオを去り、今、このニュースレ ターを書いています。今回は私にとって2回目のバリオ訪問で、以前より少し 長く滞在しました。今回泊った場所は、京都大学との初めてのウェブカムアク ティビティ会場となるバリオ・コミュニティーホールのそばにありました。 お世話になったお家のご主人はシェップおじさんといって、とても素晴らしい バリオの大工さんです。シェップおじさんの家は、彼自身がジャングルから拾 ってきた木々を集めてきて1年半かけて一人で建てました。壁にある彫刻はも のすごく魅力的です。

彼の奥さんは、飼い犬が庭のすぐ横で仕留めた野生の猪とレイヨウを使った、 本当に驚くほどおいしい郷土料理を作ってくれました。ベッドやお風呂は天国 というほどでもないですが、ベッドルームのすぐ横にバリオの美しさがあるの は感動的でした。朝早くと夜遅くに、バリオを取り囲む山々から低い雲が集ま ってきます。ある夕方には、遠くの山にかかった雲の中に稲妻が走って、その 光景はそれはそれは幻想的です。時間の流れはとてもゆっくりと感じられて、 これは多分自然の時間の流れに沿っているからでしょう。

ここでの滞在中は、私は毎日、


日の出の前に鶏の声とともに目覚めて、辺りが 暗くなるころには寝床に入りました。ボルネオのケラビット高原のジャングル 奥深くにあるこの村で、マレーシア サラワク大学(UNIMAS)社団法人 情報 通信技術委員会(TTC)、、SMKバリオの協力の元、パンゲアアクティビティは成 功裏に行われました。

私たちは19人のバリオの子ども参加者と共に素晴らしい1日を過ごしました。 パンゲアアクティビティのアイスブレイキングメニューである「こえつな」は 中でも、大成功でした。

私が初めてバリオに訪問したとき、ここの子ども達はなんて行儀よくふるまう のだろうと感心したものでした。こえつなでは、勝つために大きな声を出さな ければいけません。だから事前にみんなで練習してみました。子ども達は最初、 「ほ、本当に叫んだりしちゃっていいの?怒られないかな…??」と半信半疑 でしたが、私が「もちろん大丈夫だよ、さあ!」と背中を押すと彼らはものす ごい大声を出し、京都チームに勝ったのです!ウェブカムアクティビティの最 中、何回もインターネットは切断し、中断したところからやり直し、というみ んなにとって、とてもストレスの掛かることが起こりました。でも子ども達は 本当に我慢強く待ち、日本の子ども達に日本語で「こんにちは」と伝えようと してくれていました。

今回、一人の男の子のお父さんに会いました。その男の子はちょうど遠くの学 校からバリオへ転校してきたばかりでした。前の学校が好きでなく、中学校の 辺りで行くのをやめてしまったので学校を変えたそうです。その時に彼らは、 バリオの学校でパンゲアがアクティビティをやっていることを知りました。 ここでは多くの子どもが学校の寮に住んでいて、その男の子もそこに住みなが ら勉強をし始めました。お父さんは、転校から1週間後、子どもが元気でやっ ているかどうか心配になって、会いに来たのだそうです。子どもは、「元気で やっているよ」とお父さんに返していました。お父さんは恥ずかしそうに私に 向かって笑顔を見せ、「これで安心して家族に息子は今は元気でやっている」 と伝えられると言っていました。このように、親が子を心配することというの はどの国でも地域でも、共通のことなんだなーと認識した出来事でした。彼の 息子がそのうち、パンゲアアクティビティに参加するといいな。

さて、今月のパンゲアリングは、韓国の技術ボランティアのホンさんです。 彼は5月に京都の本部まで技術研修に来て、今では韓国の技術リーダーを担ってくださっています。

森 由美子

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 2010年7月 Newsletter: パンゲアリング サン・ウー・ホンさん

今月のパンゲアリングは、韓国の技術ボランティアのホンさんです。
彼は5月に京都の本部まで技術研修に来て、今では韓国の技術リーダーを担ってくださっています。



こんにちは、Sung Woo ホンです。韓国のMYCCのパンゲアプロジェクトの技術 リーダーを担当しています。韓国ソウルにあるキョンヒ大学の修士課程で勉強 しています。専攻は経営情報システムで、キョン・ジョン・リー教授の元で勉 強しています。(http://en.wikipedia.org/wiki/Kyoung_Jun_Lee)
(【MYCC】Mapo Youth Culture Center:ソウル市マポ区にある児童館)

「トシに会うように」と、リー教授から初めてメールもらった時には、パンゲ アについて何も知りませんでした。教授から、「トシの仕事に技術サポートが 必要だ」ということを聞かされた時には、韓国でコンピューターの仕事を手伝 うのだと思っていました。しかし、トシからパンゲアのプロジェクトについて 話を聞いた時に、このような素晴らしいアクティビティがあることを知って驚 きました。大学と軍隊でのボランティアの経験がありましたが、子ども達のた めにボランティアをするのは初めての事でした。

トシとユミに会った後、5月に技術スタッフ研修の為日本に招かれ、京都大学 でパンゲアアクティビティを体験しました。また、パンゲアプロジェクトや基 本的な技術、それからWebcamのシステムについて学びました。 お互いの言葉を知らないのに、他の国にいる子ども達とコミュニケーションを とることができる、ということを知り感動しました。京都大学でのアクティビ ティで、国籍や文化の違いに関わらず全ての子どもは同じなのだということを 学びました。子ども達は皆、韓国でも他の国でも同じ。これを知った事で、私 の考えは大きく変わりました。

6月のMYCCでの私の初めてのアクティビティは素晴らしいものでした。他のフ ァシリテーターや子ども達のことを知ることができた、本当に貴重な時間でし た。アクティビティが始まってすぐは、韓国の子ども達は日本の子ども達に対 して敵意を持っていました。子ども達はファシリテーターに、Webcamアクティ ビティを日本の子ども達とやりたくないと言ってもいました。しかし、日本の 子ども達とゲームをしたりコミュニケーションをしたりすることで、他の国の 子ども達を見る目がかわりました。最終的には、自分達と何も変わらない、同 じ子ども同士なのだということに気づいたのです。

国を越えてのアクティビティに参加できる機会を頂いた事を、トシとユミに感 謝しています。そして、世界中の子ども達皆がパンゲアプロジェクトを体験で きる日がくることを楽しみにしています。

キョンヒ大学 経営情報システム専攻
サン・ウー・ホン

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