2007年11月25日

 3拠点Webcamの出会いは大成功!

kyoto2007112401.jpg 昨日ついにウィーン、ソウル、京都の子供達が出会いました。事前の打合せに機械翻訳(LangridChat)を使いながら迎えた昨日、それぞれの地に子供達の歓声が鳴り響き、無事終了しました! ドイツ語、ハングル語、日本語での挨拶「こんにちわー。私の名前はxxです」をみんなが練習し、ゲームが進行。ウィーンの子供にとって初めて話すアジアの言語。またアジアの子にとっても英語でないヨーロッパ言語で交わす挨拶は、たとえそれがたどたどしくても一生懸命自分の国の言葉を話そうとしてくれている相手に「なかなかうまい!」「かわいいー」とか周りから歓声が。自分の名前をみんなに読んでもらったとき、万国共通の笑顔。そしてマッチゲームでは3国マッチが出たり、日本韓国間だけでなく韓国オーストリア間で「ピンク」に「ドレス」でマッチするという驚きも。時差のため日韓では夕方5時からのアクティビティ。ウィーンは朝の9時。

IX1E9062.jpg 練習の甲斐があって、私の3ヶ国語の挨拶も通じて歓声があがってました。ほっ。。 今回のアクティビティにあたり、京都のすばらしいボランティアチームの念入りな準備、イタリアとイギリスから駆けつけてくれたヨーロッパチーム、まだ着任1月というソウルのFLがそれぞれすごいがんばりで支えてくれました。子供達はみんなとっても楽しかったと興奮気味に各地の現場を後にしたようです。そして京都ファシもその後の打ち上げでウィーンのファシと飲みたーい。との声はまさに子供も大人もつながった一日の総括コメント。今日は一日寝ようっと。

投稿者 yumi | 1. アクティビティー報告 | 固定リンク

2007年11月08日

 Nov 07 Newsletter: 理事長便り パンゲア理事長 森

 みなさん、こんにちは!

 今月は私は一度も日本を離れず、夏の間会えなかった日本拠点の子ども達と アクティビティで一緒に活動をしました。Toshiはそうもいかず、長い出張後、 Asian Young Leaderの一人に選ばれ、シンガポールで会議に参加。
いいなぁ。Youngは。。

 11月に控えた日韓オーストリアの 3ヶ国Webcamアクティビティの準備は今が 大詰め。スタッフ一同、というか私がピリピリしながらのここ数週間です。英 語が母国語ではない3カ国の子ども達が楽しく活動できるのか!? 英語を使わ ず意味のある時間を過ごすための工夫をずーっと考えてきましたが、いざ目の 前になるとやはり不安が募ります。最善の準備をして、その時を待ちます。

 ヨーロッパ拠点が本格化する前に、現在パンゲア憲章なるものを

必死でまとめようとしています。これもまた大きな仕事。人とコンテンツがパンゲアの財 産だと最近痛感します。それをこれから参加してくる多くの国々の人々にどう 具体的に伝えるのかを書き下ろす仕事です。

 あ、今月は京都と三重でWebcamアクティビティやりました。楽器を使ったや まびこゲーム、「おとびこ」です。子どもたちの耳の良さにはびっくり。間違 えずにかなり正確なリズムでどんどん音を積み重ねていきます。大人がやると 4つ目の楽器ぐらいで間違うのですが、 なんと子供たちはほぼ全部のグループ で最後の10個目までいきました。すごい。これも今度やりたいなぁ。ケニアと かってわりとリズム感みんないいから、また違った面白さも加わりそうです。

 今月のパンゲアリングは、元メディアラボヨーロッパの代表で、現在オラン ダのアムステルダム大学教授のサイモン・ジョーンズさんです。彼はまた、ス トラテジックアドバイザーとして、パンゲアのヨーロッパ展開のためにご尽力 くださっています。

では!

森 由美子

投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター | 固定リンク

 Nov 07 Newsletter: パンゲアリング サイモン・ジョーンズさん

今月は、アムステルダム大学教授のサイモン・ジョーンズさんからの メッセージです。




何故人は遊ぶのか?

 世界中の空港では、旅行者が空き時間に何時間もプレイステーション、ビデ オゲーム、トランプ、数独などをしている光景を眼にします。また最貧国と呼 ばれる国々においても、例え生活が非常に苦しい中においても、人々はおいか けっこをしたり、棒を使って何かを組み立てたり、絵を書いたりして遊んでい ます。競争が激化し、生き抜くことがますます難しくなっているこの現代にお いて、なぜ私たちはそんなにも多くの時間を割きまるで怠け者のように「遊ぶ」 のでしょうか。

 遊ぶということはスポーツや競技とは違います。それらはもちろん重要なの ですが、遊ぶということは人間にとって、それらとはまた違った役割を担って います。我々は一人で遊ぶことによって、自分自身、また自分の可能性を見出 していき、またグループで遊ぶことによってグループとしてのアイデンティテ ィを持つということや、そのアイデンティティに対して他者がどのように行動・ 反応してくるかということを知ることが出来ます。つまり、遊ぶということは 自分自身を確認し、生きるということを確認するための活動なのです。この基 本的には「協力的」であるという遊びの性質こそ、スポーツや競技が「競争」 であるということと大きく違う点といえるでしょう。そのために、遊ぶという ことは最も社会的な動物である我々にとって、非常に重要なのです。

 我々自身とかけ離れた人たちと遊ぶという経験は、他者についてただ単に学 ぶ練習になるだけではありません。むしろそれは、他の方法では気がつきもし なかったかもしれない我々自身についての何かを発見するために非常に効果的 な方法なのです。なぜパンゲアが大変に意味のあるプロジェクトなのか、なぜ このプロジェクトが長く続き、また出来る限り多様な文化や国々の中において そのテーマが発展していくことが重要であるか、私が考えている理由はここに あります。

アムステルダム大学教授
サイモン・ジョーンズ

投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター , 4. パンゲアリング | 固定リンク

2007年11月07日

 言語の壁を越える戦い

さきほどまで京都の開発センターで、11月末に控えたWebcamアクティビティの打ち合わせをウィーンとやっておりました。ネットのつながりが途中悪くなったり、Delayが出たりしていました。しかし、今回は遠隔で全ての打ち合わせをして実施すると言うことで、我々もそのためのツールをいろいろ開発し、事前にそれらを箱詰めにしてウィーンとソウルへ送っておいたのです。まず「箱を持ってきて開封してください」というところから言語グリッドを使い、ドイツ語に機械翻訳されたメッセージを送ります。Webカメラを双方ともつけていますのでそれでお互いの様子が見えます。英語で何か言ってもきょとんとした顔をしているスタッフが、英語が一番苦手なスタッフへ私がグリッドを使ってメッセージを送るとそれを

みんなに伝えてくれていました。すごいぞ!
Toshiの作ったWebカメラとグリッドをかませたものも動かしてみました。見る画面と読む画面がやはり一緒になっているのでとてもいい感じです。こういうすごいものを技術者が力を合わせて作っていくってなんだか感動です。それを私たちが使って世界に平和貢献できたら、それは日本から発信できる平和のアクションプランだ!などとジーンと感じています。来週は3拠点でやります。私はソウルへ行きます。ファシのリーダーがまったくの新人なので、その人の研修をしないといけません。がんばろー

投稿者 yumi | 8. 一般 | 固定リンク