2008年08月05日

 Aug 08 Newsletter: 理事長便り パンゲア理事長 森

みさなん、こんにちは。

 日本では毎日猛暑日が続いています。梅雨や7月にあまり日本にいたことが なく、ましてや祇園祭の時期の京都の猛暑は初めての体験で、びっくりしなが らぐったりしています。

 そんな中、昨年度のボランティアオブザイヤーが決定しました。三重大村で ファシリテーターを2年にわたり努めてくださったオリアナさんです。7月末 に津市での教職を終えられ、米国に帰国されることとなり、博士課程に進まれ るそうです。最初に参加されたときには、日本語が全く話せなかった彼女でし た。言葉の壁を彼女自身が感じ、悩むなか、非言語で理解できるこども達の状 態から実に気の利いたファシリテーションをするスキルを身につけられ、日本 人スタッフにとっても頼れるファシリテーターだったオリアナは、一度のお休 みもなくこの2年間参加してくれました。日本に来て最もエキサイティングな できごとがパンゲアでしたと言ってもらえたことは、私たちにも誇りであり、 またその後も新たに参加してくれている津市の外国人ボランティアの人達に勇 気を与えてくれた人でした。現場に異文化交流の場を持っている三重大村は特 異な存在でもあり、こども達も最初はどうコミュニケーションをとるのか迷っ ていたりもしますが、同じ場で時間を持つ中、信頼関係が生まれ、徐々に距離 が縮まっていく様子はまさにパンゲアが目指すユニバーサルプレイグラウンド です。オリアナさん、ありがとう。そしてアメリカでパンゲアをやるときには よろしくお願いします。

19日の渋谷でのアクティビティは

夏休み初日の土曜日でしたが、こども達が 元気に参加してくれていました。東京での講習会に参加してくださった方がフ ァシリテーターデビューを果たされ、また高校生になったばかりの女子もファ シリテーターとして参加して、最後の反省会でもしっかりと感想を述べてくれ ました。こうして参加してくれたこども達が成長し、ファシリテーターとして 帰ってきてくれるのを見るのは最高です。

 7月の上旬まで私と高崎はそれぞれIWICという異文化間コラボの国際ワーク ショップの為の論文執筆をしていました。なかなかこれが大変で、分野の違う ことなので書きながらも不安になったり、また膨大な量のデータ(絵文字)に目 を通すことになりました。しかし、このような機会があって、自分としてもこ ども達の活動の様子が更に理解できることにもなりました。まあ通らなくても 価値はあったと思います。

 パンゲアでは現在、マニュアルをよりわかりやすく、そして使いやすくする ため、活動メニューを言葉をあまり使わず作る、ということにチャレンジし始 めています。そして異言語の参加者へのファシリテーター講習も、実際に私と 高崎がそこへ行かなくても実施できるようe-training化するための検討も始め ています。そうこうしているうちに、少しずつですが企業会員や個人会員の方 も増え始めました。とにかく前へ、とその一念でここまできています。皆様、 これからもよろしくお願いします。そして良い夏をお過ごしください。

 今月のパンゲアリングは、いつも東京のアクティビティにファシリテーター として参加いただいている、大森美和さんです。

ではまた!

森 由美子

投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター