2008年07月04日

 Jul 08 Newsletter: パンゲアリング 島村 博さん

今月は、株式会社イーラボ・エクスペリエンス代表の島村博さんからのメッセージです。



株式会社イーラボ・エクスペリエンス 島村博です。2003年12月に会 社を創業し、ユビキタスネットワークを応用した、今までにないようなデザイ ンと利用体験を提供したいと考えています。

創業初期のどうして暮らしていこうかと悩み考えている時に、NPO法人パ ンゲア設立に向けて世界をかけめぐる、森さんと高崎さんにメールで出会い、 社会的な役割を果たす意義やモチベーションの源泉を少しだけ見いだせた気が します。またMIT研究員と言う経歴と、こどもコミュニケーションを通じて 「ピースエンジニアリング」を掲げ、情報技術やヒューマンコミュニケーショ ンを"理解"と言う他者を強く意識した個々への気づき体験場とアクティビティ を順々に具現化して行く、技術開発力と発想力にいつも刺激を受けています。 

「いつかぜひ三重県でもパンゲアを!」と言う誓いは、三重大学 亀岡教授 をはじめとする国際環境情報教育プロジェクトの人々に伝わり、2年前より文 部科学省の国際教育推進プランに採択されて三重大学メディアホールを拠点と して活発に運営されており、今年は総仕上げの三年目となりましたが、地元の 自治体、企業の協力者をつのり今後もぜひ続けていきたいと考えています。パ ンゲア運営において、地域大学が中心となる知と人材の集積を活かした運営の モデルケースとなり、全国に波及できれば本当にしあわせを感じます。

こども達のアクティビティ風景を見させてもらうと、日本や地域への郷土愛 などはまったく衰えていないのだと再確認できます。情報が大量に届けられ、 移動がはるかに遠くまで早く可能な現代において、過去より人間に与えられる "時間"は一定です。
たぶん、すこし落ち着いて、周囲や自分の事を考える時間や方法を学べてい ないためにうすっぺらな思考と指向スタイルが身についているのだと思います。

そんな中、自分と周囲や世界の仲間の事をすこし考え、表現し、伝える事に より、奥行きを持った志向をこども達やアクティビティを運営する大人達に学 ばせるパンゲアをこれからも応援しながら、私としても役割を果たして行きた いと考えています。

パンゲアンの輪がもっともっとひろがり、個人と社会が成熟していく事を望 みます。

株式会社イーラボ・エクスペリエンス
代表取締役 島村 博

投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター , 4. パンゲアリング