2008年01月01日

 2008年 ケニアの混乱

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

UBS_Kidsinthearts.jpg 日本では紅白やK1やお笑い番組などが大晦日には流れ、ああ今年も一年終わっちゃったなぁなどと平和にお茶の間で思われている方々が大半かと思います。パンゲアをやっているケニアでは年末に大統領選が実施され、すごい大接戦となり、開票結果が出る前から暴動などが頻発し始め、今朝の新聞では27日から本日までに124人の死者が出たとありました。 2月にパンゲアをはじめようとしているキスムでかなりの死傷者が出ています。毎回、選挙のたびに起こるらしいので、実は12月に立ち上げと言う話があったのですが、2月ぐらいになれば落ち着いているだろうからと時期をずらしていました。またナイロビも各所で暴動が起きていますが、一番ひどい状況になっているのは我々の活動を始めたいといってくれているコミュニティセンターのあるスラム地区だとか。非常に身近なところがそんなことになっていて、その写真や画像が見られることもあり、心配は募ります。パンゲアをやる前だったら「選挙とかってそのあとそうなるんだなー」と他人事だったと思いますが、そこに住む人達を知っていると本当に心配で、メール送ってみたり、ネットで情報を収集したり。 ケニアに最初に行ったのは2002年でした。この6年間でずいぶん国が成長し、町が変わったという印象です。都市部の犯罪は相変わらずのようですが、ダウンタウン以外の場所ではスーパーなどの品揃えも充実してきていますし、乗り合いバスも昔は車からはみ出して乗っている人がたくさんいましたが、今ではちゃんと乗客がシートベルトをしています。交通ルールの点での向上はめざましい。働く人々も生活は大変そうだけれど、三丁目の夕日のあの時代のような家族みんなで力を合わせてどんどんよくなっていくであろう未来に思いをはせているようで、その人々のエネルギーは最近の日本ではちょっとお見かけしないものです。子供達の笑顔はどこの国にいても同じです。こちらも幸せにしてくれる笑顔。これ以上の死傷者がでませんように元旦にお祈りします。

投稿者 yumi | 8. 一般