2007年04月24日

 ケニアのインターネット

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先週からナイロビに来てますが、今日はケニアのインターネット・アクセスプロバイダーの会社の方々と打合せをしました。 そこでナイロビのネット事情をいろいろと教えてもらいました。 日本では光ファイバー・ブロードバンドが増えてきて、ADSLまで含めると、今やかなりの家庭にブロードバンドが安価に普及してますが、ケニアではブロードバンドが家庭に入るのはもう少し先。ただ、近年IT化は劇的に進んでいます。 ケニアのネットは、日本と違ってインフラ構築が容易な無線での接続が主流。 日本で言う、衛星放送用のパラボラアンテナみたいな機材を導入して、ネットに接続している所が多みたい。

日本では、8Mbpsの安価なADSLにするか、少し高いけど、より高速な50MbpsのADSLにするか、もっと速い光ファイバーでの100Mbpsにするか、など、スピードを選べますが、こちらでも同様にスピードを選択できます。ただ選べるスピードは、64Kbps(電話回線より少し速いくらい)から512Kbpsくらいまでが主流。契約形態やオプションなどにもよるけど、64Kbpsで数万円、256Kbpsとか512Kbpsになると月額で10万円以上になるという、とっても高い状況です。ただ、これは、プロバイダー自体が衛星通信を使ってインターネットを提供していて、衛星使用料が高いため。近く、ドバイからの光ファイバーがケニア国内へ入ってくるみたいで、そうなると安くなる可能性が高いとのこと。ただ入ってくる光ファイバーが1つだと、その1社独占状態になるため競争が発生せず、どれくらい安くなるかは未定とのこと。ちなみに南アフリカとかは、近くヨーロッパ経由の西回り回線と中東経由の東回り回線の2本の光ファイバー回線が入ってくるために、価格競争が生まれて顧客には嬉しい状況になるみたい。参考までにサーバーホスティングも月に数万円程度とのこと。停電が比較的起こるナイロビだけに、電源リソースを2つと、それに加えて自前の発電機を装備してるようです。今このブログを書いている最中にも、ホントに電気が一瞬切れた。。。でも、もう、これに慣れてきてハクナ・マタータ(スワヒリ語で"No problem")です(笑)

投稿者 toshi | 7. 研究開発