2011年06月06日

 三重ファシリテーター研修と初回アクティビティ

2011年度のパンゲアの活動が、三重大学でも始まりました。
新しい年度の開始にあたり、6月3日(金)・4日(土)の2日間、1日2時間づつ、計4時間をかけてファシリテーター講習会が行われ、12人のボランティアが参加して大盛況でした。

講習会では、最初にパンゲアの始まったきっかけやパンゲア憲章など、パンゲアの理念や、パンゲアのただひとつのルールは「人のいやがることをしないこと」であることなどをお話し、翌日こどもたちとのアクティビティで行う予定であったタコ紹介をファシリテーターだけで実際にやってみました。三重のファシリテーターは津市のTA(ティーチング・アシスタント)や三重大学の留学生など個性豊かなメンバーで、タコ紹介は大いに盛り上がりました。

講習会2日目はこどもと接するときの注意点などをお話ししました。
こどもが集中できているかどうかは、こどもの目線で分かります。目線がひとところでとどまっている子は考えているので、手がとまっていても声をかけなくて大丈夫ですが、目線が泳いでいる子はどうしていいか分からないサインなので声をかけて助けてあげます。

家を描くときに、絵の得意な子は丁寧に書きますが、不得意な子は適当に描いて終わりにしてしまいがちです。適当に描いた絵ではパンゲアネットにアップロードしても他のこどもたちからメッセージがもらえません。こどもに、「君ならだれの子の家にメッセージを送りたい?」と聞いて自分で考えさせます。そして「一緒にどうにかしよう」、「手伝ってもいい?」と助けてあげます。

こどもの数が40~50人もいると、先生が、「こうしないさい」と言わないとなかなか規律が守れませんが、パンゲアのファシリテーターの役割は異なります。絵が不得意な子であれば絵を描くのを手伝ってあげたり、得意な子であれば、ファシリテーターだからといって特段何かしなければいけないということはありません。ファシリテーターは、こどもたちに相手の立場に立って考えることを手助けする存在です。

2日目の4日(土)の午後は17人のこどもたちとの今年度初のアクティビティを行いました。
全体の約半分はパンゲアに初参加だったため、こどもたちが2人づつペアになって自分がペアを組んだ相手を紹介するタコ紹介を行いました。新聞記者になった気持ちで相手の好きなものを3つ聞き、「そんな~ちゃんをよろしくお願いします」と皆がその子に興味を持ってくれるように紹介します。

初めてで発表がちょっと恥ずかしい子もいましたが、他のこどもたちは声の小さい子の発表も一生懸命聞いてくれました。
前日・当日に研修を受けたばかりのファシリテーターの皆さんも、三重ファシリテーターリーダーの「スパイク」のリーダーシップで素晴らしいチームワークを見せてくれ、見学にいらした三重大学の朴副学長より、「どんなプロ集団かと思った」とほめていただきました。

パンゲア理事長のゆみの考える生きる力とは、選択肢があること。
三重のこどもたちは拠点に集まる様々な小学校から来た同年代の参加者や日本人のファシリテーターだけでなく、津市のTA(ティーチング・アシスタント)や三重大学の留学生のファシリテーターからも、世界には様々な国があり、いろいろな考え方があることを知る機会を得て幸運です。

投稿者 ayako | 1. アクティビティー報告