2008年01月18日

 Jan 08 Newsletter: 理事長便り パンゲア理事長 森

あけましておめでとうございます。

 昨年12月末にケニアの大統領選が実施されました。そして危惧していたよ うに暴動が起き、既にこれまでの死者が500人にも達しています。暴動はナ イロビ、リフトバレー、そしてキスムにおいて多くの死傷者が出ており、そこ は私たちが2月にユネスコと一緒にパンゲアの活動を始めようとしている場所 でもあります。今回は部族間闘争に発展しており、対立部族となっている双方 にパンゲアのファシリテーターたちがいます。もちろんこども達も。この新年 を迎えた時期に次々と聞こえてくる状況でお正月気分にはなれず、ケニアの友 人たちにメールを送って安否を確認したりと波乱の幕開けとなりました。「き っとケニアはこれを乗り越える」という友人のメールに、祈るような気持ちで みんな安全でいますようにと願っている日々です。ケニアの知り合いから「ゆ みはOne of Us (Kenyan)だと思っている」とも言われ、本当に第二のふるさ とにも感じているだけに、CNNから流れてくる映像はまともに見れず胸が痛い。 パンゲアに参加しているこども達はどんな思いでこのニュースを受け止めてい るでしょうか?


 何か遠くにおきているではなく、あの子だいじょうぶかな?そこに痛みがあ り、つながりがそれらの出来事を身近なものにします。見えない人達の住む世 界を想像できる力がこども達の中に育てば、少しは世界はよくなるはず。と信 じてやってきました。現実に知り合いが避難民になっている可能性が高いとい う、日本においてはありえない状況。パンゲアではすべての部族のこども達が 仲良く活動しているので決して共生する事は不可能ではないと思います。

 今月のパンゲアリングは、 NHK名古屋放送局で記者をされている山本恵子さ んです。彼女は、私が参加している女性ジャーナリストの勉強会「薔薇棘」の 主催をされており、パンゲアとしてもいつもお世話になっております。

では今年もよろしくお願いします。

森 由美子

投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター