- 2011年1月9日 18:42
YMCモデルを考えるきっかけはTTCという情報系の組織の長を当時されていた井上友二さんが作ってくださいました。2008年にタイ農村部何カ所かを視察し、報告するという機会を頂きました。井上さんは「特にグローバルはもう古い! 新パラダイム”地域化”でアジア連携をということがあり、東南アジアと日本においてNGNを用いSHAREという枠組みでICTに環境・大災害・健康・教育・農業と組み合わせ共通した社会課題克服にあたるべし」とおっしゃっており、世界中を駆け巡っておられるなかICTの今後を示唆するいくつものキーワードをおそわりました。
視察したタイ農村部へはタイの農協にあたり組織が案内くださり、ICTをつかった農村部の取り組みを見ることができました。そのいくつかをみたとき、農民の人たちがとてもシャイで、大勢の見学者がいる前だからというのもあるのでしょうが、非常に居心地が悪そうな顔をしていることに気づきました。その農協で私についていろいろ英語で説明してくれていた女性とすっかり仲良くなり、地酒を飲みかわし、ざっくばらんな話ができるようになりました。
そこで彼女に、「あの今日みた人たちはなんかちょっとしんどそうだったみたいだけど、それはどうしてなのかな?」ときいたら、「実は字があまり読んだりできないからだ。」というのです。
貧しい農村部に住み、一世代前では学校へ行くということが困難だった世代の人たち。そりゃ、そうだったらあの字がならんだマニュアルとか、土壌調査の仕方などのガイドなど大変なんだろうな。いや、どうやってるんだろうか。という疑問が残りました。
何か所か視察していったなか、一か所で子ども達が農民の代わりにその検査しているのを見る機会がありました。そして彼らがPCに送られてきた情報を見ていました。そこで気づいたことは、実験みたいでおもしろい。と思いながら親世代よりはさっさとやっている児童。しかしPCの前では、そこに書かれている難しい文章を前にじーっと見つめている児童たちでした。
うーーーん。もったいないなー。子供達はアジアの国では政府も教育の大切さを知り、小学校や中学校までいけるようになりつつあります。農村部ではきっと親世代より子供世代の識字率が圧倒的に高い。もっと包括的にこれを生かし、なんかできそうなのでは。と思いました。考えればこれがYMCモデルの誕生のきっかけでした。