November 2006 Pangaea Newsletter

-INDEX-

・06年10月の活動概況
・急募!韓国語の翻訳ができる方を探しています!
・メディア掲載情報:月刊『婦人之友』(婦人之友社刊)11月号
・理事長便り
・技術便り
・アクティビティ便り
・パンゲアリング(パンゲアンからのメッセージ)
  今月は、英語の翻訳を担当して下さっている森本 規子さんからのメッセージです。

06年10月の活動概況

10月6日 日韓同期アクテイビティ準備委員会キックオフ

COCON烏丸にコアスタッフ全員が集まり、イベントの概要や当日までのスケジュールなどについて話し合いました。午後には2チームに分かれ、今回導入する新しい同期の遊びである 「おとびこ」と「なりたい自分」をそれぞれ実際に自分達で体験し、おおまかなルールなどを決定しました。

10月13日、27日 荻北アクティビティ(杉並区荻窪北児童館)

パンゲアネットの村づくりなどの共同作業を終え、パンゲアネットも安定稼動している荻窪北児童館では、「パンゲアトランプ」づくりが始まりました。荻北らしいイラストや絵柄満載で、完成がとても楽しみです。

10月14日、28日 COCON烏丸アクティビティ

渋谷や杉並よりも遅いスタートをしたCOCONでもひととおりの初期メーニューがほぼ完了し、パンゲアムへの作品投稿が始まっています。今月はびすけっとを使ったアニメーションに挑戦しました。また、「パンゲアトランプ」づくりもスタートし、杉並とコラボレーションした新しいトランプセットで遊べる日が楽しみです。

10月17日 上原中学校でパンゲア説明会を実施

渋谷区立上原中学校で道徳の時間をお借りし、パンゲアの活動についての説明会を実施しました。理事長の森由美子が語る、パンゲアのきっかけとなった9.11の体験談にこども達は本当に真剣な表情で耳を傾けていました。感じ方は人それぞれですが、こども達がこの体験談から何かを感じ取り自分達がおかれた世界について考えるきっかけとなってくれれば幸いです。この場をかりてこのような機会を与えてくださった星野陽子校長先生に厚くお礼申し上げます。

10月17日 東京-京都で「おとびこ」実験

COCON烏丸と乃木坂オフィスをwebカメラでつなぎ、スタッフ間でおとびこ実験を行ないました。4種類の楽器を手に、カメラの前で互いが出す音を追いかけあいます。“やまびこ”をもじって名づけました。理事長自らタンバリンを破壊するという爆笑ハプニングに見舞われましたが、ディレイ(通信の遅れ・ズレ)というマイナス面をカバーする方法なども検討しつつ、細かいルールを整えました。

10月21日 渋谷アクティビティ(区立上原中学校/代々木小学校)

パンゲアムへの投稿作品づくりを楽しみながら、中学と小学校をつないでおとびこ体験を行ないました。ディレイがかかる分、タイミングを見逃すまいとみんなの表情は真剣そのもの。緊張した雰囲気がカメラからも伝わってきます。「楽しくなかった。。。?」と心配でしたが、終わった後のこども達の反応は上々。「ソウルの子達とこれができるなんてすごい!」と興奮気味のようすでした。

急募!韓国語の翻訳ができる方を探しています!

 日韓同期アクティビティ実施に向け、資料やホームページの韓国語訳を手伝っていただけるボランティアの方をひきつづき募集しています!!イベント向けにアクティビティマニュアルの一部や打ち合わせ資料や、ホームページの一部を韓国語に訳してくださる方をぜひご紹介ください。

自分ができる、またはやってみたい、身近にやってくれそうな人がいる、という方はお気軽に事務局までご連絡ください。
E-mail: info*pangaean.org(「*」を「@」に変えてください)(事務局・花田宛)

メディア掲載情報:月刊 『婦人之友』(婦人之友社刊)11月号

『婦人之友』の“教育”コーナーに、パンゲア理事長・森由美子のインタビューが掲載されました。6ページに渡るロングインタビューで、パンゲア構想のきっかけから現在に至までの経緯や、現在のアクティビティの内容などをかなり具体的にわかりやすく紹介していただきました。ご興味ある方はご一読ください。雑誌は全国の書店で取り扱われております。扱われております。

婦人之友社HP:http://www.fujinnotomo.co.jp/

理事長便り パンゲア理事長:森

 あー忙しい。忙しい。といっている間に10月も終わり。もうすぐ年末。そしてまた一年。とあせっているのはきっと私一人ではないはず。
 今月はパンゲアの営業用パンフレットがようやく完成しました。思ったより時間がかかってしまいましたが、お見せした方からは「すごくわかりやすくなったね。パンゲアもここまで来たか。」と感嘆の声。

 今月も多くの時間を京都のR&Dセンターで費やしました。来月に控えた日韓同期アクティビティのため、東京のやままりも京都の準備委員会に参加。新しい同期メニュー「おとびこ」がついにヴェールを脱ぎました。要は楽器を使った音のやまびこゲームなのですが、これがおもしろい!ファシみんなでやってみたが超盛り上がりました。その翌週には渋谷の2拠点をつないでこども達が体験。小学校3年生と中学3年の男子が両方とも真剣になって一喜一憂できるゲーム!すごいぞ!やる前は、もしおもしろくなかったらどうしようとどきどき。これはおもちゃをやっていたときから変わらず、頭の中ではこれはいける!と思っていても実際試すときは一番緊張します。そして予想通りというか予想以上にいけるとわかるとほっとします。

 これをひっさげて、11月はソウルへ。東京にはベテランファシリテーター達がいて安心なので、私ととしはまだ新人の多いソウル側を担当します。今からわくわくしてます。
 三重県での活動準備も開始しました。さあ今年の終わりまであと二ヶ月だ。
よぉーし。がんばるぞー。

  森 由美子

技術便り パンゲア副理事長:高崎

 読書の秋、食欲の秋、芸術の秋、いろんな秋の過ごし方があって楽しい季節。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
理事長の森や私にとっては「作文の秋」。毎年この時期は来年度予算の助成金申請の〆切ラッシュ。文部科学省、総務省、経済産業省などの公的競争的資金や、私的財団の助成金などへの申請です。

 去年同様に、毎週毎週の〆切に追われてひ~ひ~言いながら、一部独特の言い回しが必要な、慣れない助成金作文をしていました。昨年度の反省や改善点を反映しつつ、また研究分担者からの大きな助けをいただききながら、何とか申請書の体裁に収め、期限までにそれぞれ出願できました。こういうのを書くのって、ノウハウやコツがあるみたいで、アドバイスを頂きながら徐々に体得していきたいと思ってます。これら申請書の〆切の合間に、論文の〆切もあったりしました。助成金申請や論文〆切は11月にも重なっているので、この作文の秋はまだまだ続きそう・・・

 論文と言えば、嬉しいニュース!10月末に三重県の鈴鹿にて京大研究パートナーメンバーと森、高崎による共著論文の学会発表(※)があり、共著メンバーのひとりである京都大学社会情報学研究科・博士課程のチョ・ヒリョンさんが、学生奨励賞を受賞しました。おめでとうございます!チョさんはパンゲアの研究パートナーとして絵文字検索システムの研究を進めていらっしゃいます。また、日韓アクティビティで日本側の司会なども勤めていただいたこともあり、さまざまなシーンでパンゲアを支えていただいているパートナーの一人です。今後ますますのご活躍をお祈りしています。

(※) JAWS2006 (Joing Agent Workshops and Symposium 2006)
Cho Heeryon, 稲葉利江子, 石田 亨, 高崎俊之, 森由美子: 絵文字コミュニケーションにおけるセマンティクス
http://www-toralab.ics.nitech.ac.jp/jaws2006/

 さて作文しつつも東京や京都で定期的に開催されているパンゲアアクティビティにも参加しました。つくづく思うのですが、こども達と現場で一緒に遊ぶと楽しい時間を過ごせるのと同時に心が洗われ癒されます。11月25日には日本と韓国を同期で結ぶ日韓パンゲアイベントが実施されます。去年と同じく、私は韓国サイドからの参加となるのですが、今回こそ名前くらいは読めるようにハングル文字を習得して、パンゲア絵文字のピクトンも使いながらソウルのこども達とより深いコミュニケーションをとりたいと思ってます!

高崎俊之

アクティビティ便り アクティビティ担当:山崎

 10月の東京アクティビティは平和そのもの。ハウスづくり、ピクトンメール、びすけっと、ピクトンマンガ、大好きマップ、パンゲアトランプ、ラジオの音づくりなどなど、こども達がさまざまな遊びのメニューを自由に選んで熱中する姿が定着してきました。

 途中でちょっと遊びに飽きてしまったとしても、ファシリテーターさんとパンゲアトランプで遊んだりおしゃべりしたり、とてもリラックスして過ごしています。まさにパンゲアが目指していた理想的なアクティビティ環境ができあがりつつあります。

 現在東京には技術担当も含め、10名以上のファシリテーターさん達が月3回のアクティビティに交代で参加してくださっています。みなさん驚くほどに出席率が高く、誰もが義務感や惰性ではなく本当に毎回のアクティビティを楽しみに来てくれています。そしてただ楽しむだけでなく、現場をスムーズに回していくための努力も欠かしません。最近ではリーダーの私がお願いをする前に暗黙の了解のようにテーブルセッティングが進んでいく。飽きてしまったこどもを楽しませる方法も独自に編み出していく。それはまさにかゆいところに手が届くようで、毎回とても頼もしく感じています。

 10月の杉並では、毎月3回のアクティビティにほぼ皆勤賞の山田陽子さんにファシリテーターリーダーをお願いしてみました。ちょっと緊張気味で戸惑っているシーンも多いようでしたが、「この経験はきっと自分の役に立つ」という姿勢で臨んでくださったことが何より頼もしかったです。パンゲアのアクティビティは、私達がひたすらみなさんに助けていただくという一方的な関係ではなく、どうやら私たちの側からもみなさんに提供できるものがたくさんあるようです。高崎さんが言うような楽しみ以上の「癒し」の場だったり「将来に活かせる経験」だったり。。。これはとてもいい関係といえるでしょう。

 私自身はといえば久しぶりに普通のファシリテーター役だったので、こども達以上に作品づくりに熱中してしまいました。ちょっと味をしめた感じです。陽子ちゃん、またよろしくね!

山崎 麻里子

パンゲアリング  森本 規子さん

 今月は、ニュースレター英語版の翻訳を担当をして下さっている森本 規子さんからのメッセージです。森本さんにはパンゲアの初期に経理関係のサポートでもお手伝いいただいていました。大変お世話になったボランティアの方のお一人です。

 毎月のニュースレター翻訳のお手伝いをさせて頂いています。

 パンゲアとの出会いは数年前に遡ります。
あるフォーラムで知り合った方のホームページで、言葉や国籍や肌の色を超えて世界のこども達がつながりあうためのプロジェクトを手がけている女性がいると知りました。それがパンゲア理事長の森さんでした。絵文字を通して他の国のこども達と話が出来る、一緒に遊ぶことが出来る、そんな大きく夢のある構想にとても感動したことを覚えています。

 最初パンゲアで自分が何かのお役に立てればと思いましたが、今振り返るとパンゲアで得たものばかり思いつきます。普段の生活では決して出逢うことがなかった人々との出逢いも、パンゲアスタッフの皆さんから伝わってくるポジティブなエネルギーも。こども達だけでなく大人にもつながりを与えてくれるパンゲアに心から感謝しています。そしてこれからもパンゲアがますます成長していくことを祈っています。

森本 規子