2006年2月

-INDEX-

・理事長便り
・副理事長 技術便り
・アクティビティ活動報告
・パンゲアリング
 今月は杉並区荻窪北児童館でパンゲアアクティビティを担当されている児童指導の金子恭朗さんです。

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理事長便り パンゲア理事長:森
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 アンニョンハセオー!今、ソウルです。私と高崎は1月20日に成田を出発し、世界各地のパンゲア拠点準備の旅に出ています。まさに世界巡業ですね。具体的な活動は、ファシリテータや技術スタッフの講習会を開いたり、現在東京で作成中のパッケージを現地向けに改良するための打ち合わせなどです。まずは北京で2日間を過ごし、ここソウルへやってきました。
 
 韓国は春節で今日はお休み。北京もソウルもとても寒くて風邪をひいてしまいましたが、ちょうどこのお休みの間になんとか回復できそうです。

 それにしても韓国はお隣の国なんだけれど、言葉によるコミュニケーションが全く図れません。日本語か英語を話せる人以外とは、会話できない自分にかなりフラストレーションを感じています。アンニョンハセヨーとカムサムニダとトマンナヨーのみではとても無理。ところが今回の滞在でこのトマンナヨー(また会いましょう)が結構使えることを発見しました。

 現在滞在しているのは日本でいうところのウィークリーマンションのような場所なのですが、地下に地元の人が通うヨモギスチームサウナがあります。24時間あいていて、朝6時でもOK!ソウルはとても空気が乾燥していてしんどかったので、少しましになるかもと期待して行ってみました。観光客などまったく来ないところです。まずおばさんがひとり現れてハングルで何か言われましたが全く理解できず。。。そのあとおばさんは3人に増え、さらにあれこれ話しかけられましたが、イルボンなんちゃらかんちゃらとだけ聞き取ることができました。「日本人か」と聞かれたのだろうと思い、「イルボン」と答えると、またハングルで何かいっぱい言ってきます。「ハングルしゃべれない」といいたかったのですが、さすがにサウナの中に愛用の指差し韓国語を持ってきているはずもなく。知ってる3つの言葉をとにかく話してみました。そしたら「トマンナヨー」でいきなりみんなすっごい嬉しそうな顔に。「トマンナヨー、アー」みたいな。「変な言葉しってるじゃん、このイルボン。」って感じかな。サウナを出て体を拭いていたらおばさんのひとりがパシャパシャ乳液を背中に塗ってくれました。それからみかんをひとつ。「カムサムニダ(ありがとう)」で答えました。

 次の日にも行ってみるとまた同じおばさんがいて、今度は顔パックをしてくれたんです。ああ、水に濡れても平気なピクトンカード持って来たい!と真剣に思いました。

 週末はソウルのキョンヒ大学でファシリテータ講習会を開きます。今回は10名前後のボランティア希望者が来てくれるそうです。ソウルの子供たちとアクティビティもやります。彼らに会うのがとても楽しみ。アクティビティを済ませたら一度東京へ戻ります。そしてまたウィーンへ。そこで2週間滞在したら、そのあとは、ナイロビ。世界巡業はまだまだ続きます。。。

森 由美子


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技術便り パンゲア副理事長:高崎
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 ソウルからこんにちは。昨年の初夏に初めて来た時には辛くてビックリした韓国料理も今では慣れてきて、何にでもコチュジャンをつけて食べる感じになってきました。
 今回のソウル訪問は、パンゲア定期開催拠点のセットアップのためです。2月2日にはファシリテータおよび技術スタッフへの講習会をする予定。去年から参加してくれているメンバーを合わせて10名前後の学生ボランティアメンバーが集まります。日常的に携帯電話やインターネットを駆使している韓国の大学生のITリテラシーは非常に高く、技術スタッフの講習会はスムーズに終わらせることができると思います。ただ、私が韓国語を話せないため、コミュニケーションの時間は少し余分にかかります。ソウルへ来るたび、本当に真剣に韓国語を学ばねば、と思います。レストランへ行ってもメニューが読めず、店員さんに聞いて少し分かったかな?と思って注文したら肉料理じゃなくて魚料理が出てきたり。。。(涙)キョンヒ大学で子供たちに会うときまでに、少しでもボキャブラリーを増やしておきたいです。

 ソウルに入る前、済州島でGWCという学会の研究発表にも参加してきました。GWCはGlobal WordNet Conferenceの略で、簡潔に言うと「賢いデジタル国語辞典を多言語で作ろう」という、言語学とコンピューターサイエンス分野の学会です。南米のチリ、ルーマニア、インド、イラン、中国、ロシア他、世界の様々な地域から研究者が集まっていることが特色です。学会では、パンゲアが開発を進めている、ピクトン(絵文字)を用いたコミュニケーションシステムである「PictNet(ピクトネット)」について発表をしてきました。発表後に、様々な国の研究者の方々から前向きなアドバイスや応援の声をかけていただきました。今回の参加は知見だけでなく人とのつながりも含め、今後のピクトンプロジェクトの研究開発にとって有益な機会だったと思います。

 2月はウィーンとナイロビ出張です。今のソウルでもそうなのですが、拠点をセットアップするだけでなく、今春リリース予定のパンゲアネットのシステム開発も同時にすすめていきます。現在は東京の開発チームや各国のパンゲアンたちと毎日のようにメールのみならずチャットやIP電話などで連絡をとって進めています。ネットセキュリティ対策用のRFIDタグのシステム開発は、米国ボストンのリチャードさん、そしてサンフランシスコからはトムさんがパンゲアネットへの技術的提案してくださいました。またウィーンのサシャさんからシステム用の言語翻訳が昨日届きました。ピース・エンジニアリングを目指すパンゲアは、こうしたインターネットの先端技術を最大限駆使しつつ、一歩一歩、大きな目標に向かって進んでいます。

 ところで、先週ソウルの地下鉄に乗ったら、車両の中に液晶テレビが据え付けてあるのに気がつきました。日本の電車にもニュースや広告を流す液晶テレビがついている車両がありますけれど、ソウルのものは何か操作するパネルやケーブルみたいなモノがついてるのです。なにかなぁ?と思って聞いてみると、なんと携帯電話の充電器でした。画面上部に無線ICカードを読み込む部分があって、それで料金を支払うみたいです。そして充電中に液晶テレビに面白い広告が流れてヒマ潰しができるようになっています。日本よりも一足早く携帯電話専用のテレビ放送も始まっていて、こちらの方に実物を見せていただいたのですが、ビックリするくらいキレイなテレビ画面でした。どうやら韓国のIT環境は日本より一歩先を行っているようですね。

高崎俊之


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アクティビティ活動報告 アクティビティ担当:向井
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はじめの一歩。

新たに踏み出した感じのする1月。

事務所は、理事長、副理事長の海外渡航に向け、
また、4月からの海外拠点展開に向け、
パッケージ化を進めている。

そして、アクティビティも、もちろん継続している。
2年目の活動もそろそろ終わりに近づいてきた今回、
はじめて悪天候により「お休み」に。

1月21日の、朝起きると外は雪。
実施拠点との話し合いにより実施は見合わせた。
何よりも安全を心配してのこと。

私の住んでいる地域では、数日後も
夜は凍った路面で冷や冷やしていました。

広がるパンゲアは、
しっかりとした、地域という大地があって
はじめてつながりを活かしていけるもの。

あらためて、大地を踏みしめるように
一歩一歩、大切なアクティビティを実施していくと。

雪を踏みしめながら、感じていました。

丁寧に丁寧に、二度とない今という時間を大切に。
出会い、伝え合い、つながる。
その瞬間を体験していきます。

向井清二


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パンゲアリング 杉並区荻窪北児童館:金子恭朗さん
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杉並区荻窪北児童館「あんさんぶる」では月に2回、パンゲアアクティビティを実施しています。
(杉並区HP:http://www2.city.suginami.tokyo.jp/map/detail.asp?home=H01760)

 はじめましてっ!杉並のアクティビィティでご一緒させていただいている、杉並区立荻窪北児童館の金子と申します。
杉並でパンゲアが始まったのは、去年の3月。最初は「いったい何が始まるんだろう???」ってな感じで、ちょっとわくわく、かなりどきどき、そしてはらはらでした。

 始まってみてわかったのは、いろいろな国の人たちとコミュニケーションをとる前に、まず自分の周りの人たちとコミュニケーションをとることが必要で、そのためには自分を表現するところからはじめるということ。それが最初のアクティビティでやった「タコ紹介」・「名刺作り」・「大好きマップ」からずっと続いているパンゲアのポイントだと思います。
児童館としても手探りではじめたパンゲアですが、回を重ねるごとに新しいこと・魅力的な「遊び」が増えていき、11月20には韓国の子どもたちとネット上でコミュニケーションをとるまでになりました。僕もいろいろなものが形になっていくのを垣間見て、パンゲアのみなさんのパワーを感じています。

 杉並では中学生・高校生の声や気持ちを形にできるように地域ごとに中・高校生委員会を実施しています。パンゲアの活動もその活動の一つとして取り組んでいます。最近の傾向として周りの友達ともコミュニケーションをとるのが苦手な子どもたちが増えてきています。自分の好きな「遊び」を通じて、もっといろんな人に出会い、ひとつひとつの出来事を通じて、大きくなっていってほしいと思います。(自分もそうでありたい、と思いながら。)

金子恭朗

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