2005年12月

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・理事長便り
・副理事長 技術便り
・アクティビティ活動報告

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理事長便り パンゲア理事長:森
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 怒涛のごとく11月が過ぎました。15日の記者発表、20日のグローバルキックオフを記念してのパンゲア主催・日韓合同アクティビティがそれぞれ無事終わりました。反省点もありますが、ひとまず合格点だったと思います。
 
 記者発表には、たくさんの方が丸の内ビルへ足を運んでいただき、たぶん5分ぐらいで終わるであろうと思っていた質疑応答は20分経っても、まだ質問したい方がいらっしゃるという状態で、説明が悪かったからなのかもしれませんが、とにかく記者さんたちが「自分ごと」になっている熱気がムンムン伝わってきました。質疑応答の20分が終わってフロアデモの時間になっても、ありがたいことに私と高崎のいた場所に、わっと記者の方が殺到してくださいました。

 そして20日のアクティビティには、NHKの「夜のニュース」と「おはよう日本」の撮影班がそれぞれ来てくださり、約9分間の特集を朝、パンゲアのために割いてくださっていました。Japan Times、NHK、朝日小学生新聞、東京新聞が既に取り上げてくださり、さらに数社が12月中に記事してくださる予定です。
 またプレスの方々から多くの励ましの言葉を頂き、これからもパンゲアの様子を伝えていただきたいと思います。

 さて、アクティビティにおいては、長らくお待たせした『ピクトン(絵文字)』のパソコン版(コミュニケーター)が初披露されました。そしてこれまでも非常に楽しめた「こえつな」をまじえ、これまでの1年半の活動のパズルがうまくはまっていくのを感じることができたイベントでした。

 当日、こども達がアクティビティ前と後に書いてくれた相手の国への印象を聞いた結果を一部ご紹介します。

(日本:10歳女子) 
 前:歯がきれい。からいものがすき
   ↓ 
 後:韓国の人が日本のことをいいとおもってくれているのでよかった。

(日本:14歳男子)
 前:暗いイメージ
   ↓
 後:明るく元気だった。

(日本:10歳男子)
 前:べつにない
   ↓
 後:絵文字は世界共通なので大韓民国でも他の国でも通じるのでおもしろかった。

(韓国:13歳男子)
 前:初めは、竹島問題と歴史歪曲など、日本に対して良い気持ではなかったが、日本の子供達と遊んだことがあるので、子供は悪くないし、他の子供と同じに平凡で良いと思う。
   ↓
 後:思ったままみんな良い子供なので幸だった。今後も会って遊びたい。 新しく気がついたことはない。

(韓国:12歳男子)
 前:日本語を勉強して自由に話しながら住んでいる所や好きなことを知りたい。
   ↓
 後:日本の子供たちが元気で生活しているのでよかった。

などうれしい結果がたくさんありました。

 こども達の満足そうな記念写真はパンゲアンのみんなの記念になると思います。これをやってきてよかったという気持ちとこれから続々と立ち上がっていく海外定期開催拠点とのやりとりを期待するこども達を思い、さあ、これからだと一層精進したいと思います。これからも宜しくお願い致します。

森 由美子


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副理事長 技術便り パンゲア副理事長:高崎
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 11月15日の記者発表、11月20日の日韓でのグローバルキックオフ記念イベントが大好評のなか事故もなく無事におわりました!

 11月20日のイベントでは、私は韓国ソウル市側から参加しました。私の持参したノートパソコンが18日に壊れるとか、イベント直前までインターネットがちゃんとつながらないとかハラハラドキドキの連続でしたが大成功でした!!
 
 イベントの内容としては、ネットでの出会いの緊張を解きほぐす「こえつな」ゲームをしたり、Webカメラを通した相手の顔をリアルタイムで見てコミュニケーションをしたり、参加者それぞれが作ったパンゲアネット上の「家」をお互いに見合ったりしました。

 そして初めてチャレンジしたのが、言葉の違う日韓の子ども同士でコミュニケーターというパソコンソフトを使った『ピクトン(絵文字)』によるメールのやりとりでした。「自分の母国語しか知らなくても相手の存在を個人的に認識して伝え合う」ということが実践されている様子を強烈に目(ま)の当たりにしました。子ども達はとっても熱中していて、みんな一様に口が開いたまま(笑)真剣にコミュニケーターを操作して、ピクトンのメッセージを送ったり受け取ったりしていました。言語という媒体を直接的に利用しないだけに、ホント単純に相手のことを知りたいとか、相手に伝えたいとか、嫌われたくない、といったコミュニケーションの根底にあるピュアな動機というか衝動といったモノが表に出ていたんじゃないかと感じました。

 この時の様子はTVや新聞でも取り上げて頂きまして、ありがたいことにパンゲア事務所に途絶えることなく問い合わせが来ています。取材希望のほかに、自分も参加したい!とか利用したい!という声が多方面の方々からたくさん寄せられてきております。特に多かったのが、障害を持ったり長期入院のお子さんがいらっしゃる保護者の方や小児医療関係者の方からの問い合わせでした。NPOとしての使命である「社会化」を一層重要視し、パンゲアのビジョンを貫きつつ、出来る限りこういった声に応えられたら、としみじみと思います。

 4年前から立ち上げ目標として言い続けてきた2005年11月20日を終え、これからは普及というフェーズに入ると思います。一層の皆さまからの温かい御支援・御指導を頂けたら、と思います。引き続き宜しくお願いいたします。

ちなみに11月15日の記者発表で発表したものをまとめた資料が、

http://www.pangaean.org/common/doc/Pangaea_Summary_jp.pdf

からPDF形式のファイル(約900KB)としてダウンロードできます。またパンゲアWebページでも公開しております。こちらに先月号の末尾で触れさせて頂いた音楽アクティビティに加えてパンゲアキャラバンなどについても掲載されておりますので、ぜひご覧ください!

高崎俊之


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アクティビティ活動報告 アクティビティ担当:向井
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新たな始まりへ。

11月20日のイベントは、マスメディアへも
取り上げられるイベントとなった。

普段と違う雰囲気の中、5つの場所から集まった
参加者は、とても集中して活動をしてくれていました。

参加者である、研究員であるこどもたちに。

ありがとう。


自分を表現するというテーマで家を描き、
その家を互いに見合い。
ピクトン(絵文字)で、そして
WebCam(インターネットを介したテレビ電話のようなもの)
をとおして、言葉の違う人と、出会い。

そして、その人のらしさに近づいたあの日。


始まりの前と、終わりの後に。

相手の国への印象を、文字で聞いていた。


印象が変わった人も、変わらなかった人もいる。

そこに共通しているのは、

おんなじ人なんだ、ということ。


違うと思っていたことも、
そうだと、思い込んでいたことも。

直接個人と出会うことで、
おんなじ人だということを感じることができる。

そういう体験がほんの少しできた始まりの日。
そして、そんな体験が、とくべつでない遊び場を
提供できるその日に向けて、
あらたな始まりの日となった。

日韓で参加した、こども、おとな
そして見守ってくれているみなさま。

おんなじ人です。ありがとう。

向井清二


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詳細については、パンゲアのホームページhttp://www.pangaean.org/をご覧下さい。

このメールは、
*ホームページよりパンゲア活動協力会員にご登録いただいた方
*パンゲアアドバイザー、フェロー、ボランティアスタッフとして登録いただいた方
*またパンゲアの活動になんらかの形でご協力いただいている方で理事長・森と副理事長・高崎と名刺交換された方などにお送りしています。

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